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讃岐路殺人事件 (内田 康夫)

 かなり以前に読んでいた内田康夫さん“浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。

 ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “シリーズ全作品制覇” にトライしてみようと思い始めました。

 この作品は「第33作目」です。今回の舞台は “高松(香川)”

 勤務していた会社の四国での主要拠点は松山(愛媛)だったので、「高松」には出張では行ったことがありません。
 プライベートでは、私の出身が瀬戸内海を挟んで対岸の県だったこともあり、幼いころに祖父祖母と訪れた記憶があります。行先はお決まりの屋島と栗林公園だったと記憶しています。当時は、岡山の宇野から高松まで連絡船で1時間程度でしたね。
 いまから50年以上前ですから当然 “瀬戸大橋” はありません。瀬戸大橋ができてからは、福岡に行くとき飛行機の窓から何度か見ていますが、実際に列車に乗って渡ったのは、数年前に一度あるきりですね。

 さて、この作品、ミステリー小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、シリーズの中ではちょっと変わった部類のテイストでした。光彦の身分のあかし方も初めてのパターンでしたし、謎解きのパートナーも “ヒロイン” ではありません。
 いくつかのお決まりの作法を封印したストーリー構成でしたが、読み終わった率直な感想をいえば、そういった新たなチャレンジは成功だったように思います。久しぶりに結構楽しめました。

 さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。

 次は、34作目の「日蓮伝説殺人事件」ですね。



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