免疫力をあなどるな! (矢﨑 雄一郎)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
普段はまず手にしないジャンルの本ですが、レビュープラス(当時)というブックレビューサイトから献本されたので読んでみました。
“健康な体”を作るには身体の「基礎力」を高めなくてはなりません。その肝となるのが「免疫力」です。
本書は、免疫療法の専門家である著者が、細胞レベルでの健康法を具体的に紹介したものです。
そのキーは「樹状細胞」、この細胞がNK細胞やT細胞といった免疫機能を持つ細胞を司っているとのことです。
この「樹状細胞(著者はこれを「ボス細胞」と呼んでいます)」を活性化すれば、生来持っている「自然免疫」の機能低下を防ぐことができ、生まれてから後に備わっていく「獲得免疫」の機能を向上させることができるのです。
著者が説く「ボス細胞」を活性化する方法は3つです。
(p6より引用)
①「ボス細胞」を活性化させる食事を摂る
② 運動は「汗をかく前」にやめる
③ 「ストレスフリー」な環境を整える
この3番目の“「ストレスフリー」な環境”というのは、免疫システムのバランスをうまく保つための「リラックスしている状態」のことを言います。
この状況の大切さは、古来より東洋思想の中でも説かれていました。
さて、本書では、第4章で「免疫力が高まる生活習慣」として具体的なアドバイスを列挙しています。
たとえば、納豆やヨーグルトに代表されるような“発酵食品”を摂ること、野菜は香の強いものを“皮ごと食べる”こと、疲労回復のためには“鶏肉”を選ぶこと・・・、あと、「寝る前のプラス思考」もそのひとつです。
これは、以前読んだ「成功の実現」という本のなかで、中村天風師も「心のクリーニングの方法」として薦めていましたね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?