錆びない生き方 (五木 寛之)
(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。
「サンデー毎日」連載のコラムの書籍化です。定番の「五木寛之」さんの最新版といってもいいエッセイなので、条件反射的に手に取ってみました。
早速、私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。
まずは、1972年春、モハメッド・アリさんへのインタビューの思い出から。
モハメッド・アリさんとはじめて会った五木さんは、繊細で知的な人物だという印象を受けたといいます。
次に、1979年冬、写真家リチャード・アドベンさんへのインタビュー。
“考えオチ” のような問答ですが、これもまた言葉のコントラストが心の底にまで響きますね。
さて、本書を読んでの感想ですが、何より五木さんが持つ “素晴らしい言葉” に出会う能力には驚かされます。何がその確率を高めているのでしょう。
もちろん “類は友を呼ぶ” ということで、その機会が増すということもあるでしょうし、五木さん自身が育んできた “感度の高さ” も大きな要因です。
私にはそういった素養は全くないので、こうやって五木さんの著作を読むことで、ご相伴に与ることができでいるわけです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?