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狐狸庵先生

昔々、友達の暮らすアパートの隣りに遠藤周作氏が住んでいた

遠藤周作氏の本を読むと思い出す

学校で友達に会うと
「さっき隣りの庭に遠藤周作がいた」と言って来る

狐狸庵先生と呼ばれていて
自らを変わり者と語っている

最初の頃は小説ではなくエッセイを読んでいて、なかなか小説には進めない

一番最初は「白い人黄色い人」途中で投げ棄てる
内容は覚えていない

「沈黙」は最後まで読み進む…神はいないのかと小説の真髄のようなものを感じることはなんとかできた
それでも浅くしか読み込めない

「女の一生」という小説を読み、長崎に憧れる
コルベ神父も長崎に来ていたと教えてられる
キクの場合、サチ子の場合
二人の女の人が見えない神に翻弄される

「沈黙」と「女の一生」(キクの場合、サチ子の場合)で三部作と言われている

時が経ち、私も神がいることを知ることになる

狐狸庵先生は恥ずかしがり屋だと何かで読んだ

神というものに真摯に向き合うことの照れ隠しの為に変わり者の部分を出したのかも知れないと今は思う

それは私もひねくれ者だから


深い深い神との対話をしている狐狸庵先生

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ノリかな
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