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皇圓上人

法然上人のお師匠様にあたるのが皇圓上人

桜池に身を投げて龍になった言い伝え

不思議なご縁に繋がれて
皇圓上人の御供養に呼ばれる

皇圓上人をお祀りしているのは栃木の方
電車をいつくも乗り継いで出かけて行く

ずっと前から行きたかったその場所はとっても遠くて行けないと思っていた

今年は招待状まで頂いて
これは「行きなさい」と呼ばれている

このご縁は大切にしないと
飛びついた

本当はギリギリまで行けるかなと悩んでいた
何とも優柔不断なわたしである

腹をくくり
「行きます」とお願いする

「かなちゃんも行くのね」
すずさんにも言われる

取り仕切って下さるYさんは
わざわざ電話をくれて細かいことを教えて下さる

みんなグリーン車で行くというが
わたしはのんびりひとりで普通車で
ひとりの方が楽でいい

最後の乗り換えで一緒になる

皇圓上人のお話しはお祀りされいる方が「あの世とこの世は襖一枚」という本を自費出版されている
その方の養母さんが見えないものが見える方
昔で言う「拝み屋さん」
神様に導かれ、人を助けて生きていた

まだ母が元気だった時にその本の存在を知り、読んでみたいと言うので
わたしが買い求め、母に渡す

そのご縁が今繋がった

見えないけれど母も来ているとお社さんに言われてる

あの世とこの世は襖一枚

隣の部屋に移っただけ

その先の角を曲がっただけ

そうか、母は生き続けている
肉体はないけれど魂は生きている

そして今日も一緒に来ていると
だからひとりでもさみしくない

ひとりずつ一言お話しをと言われ
わたしは母が繋げてくれた話をするけれど
やっぱり涙が止まらない

そばにいた皇圓上人をお護りしている方がわたしの手をずっと握りしめてくれていた

そのやさしさにあたたかい思いを感じ

わたしはまた涙する
周りの人ももらい泣き

天の上ではすべてが繋がっている

今回はこちらでの皇圓上人の七十五回目の御供養の日だった

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