黄色くてカワイイ畑の厄介者 ウリハムシを捕まえた
今年は畑に多少手間がかけられるので、夏野菜にスイカとカボチャを植えてみました。そこで毎年必ずといって登場するこの虫を紹介します。黄色い悪魔ことウリハムシ、夏の代表な農業害虫です。
加賀市から福井にかけての沿岸は砂地で水はけの良い土壌が多く、果物やウリが美味しく育ちます。害虫対策を研究して菜園の効率化を!
ウリハムシとは
ウリハムシ(Aulacophora femoralis)はハムシ科ウリハムシ属の昆虫で、英名は Cucurbit leaf beetleといいます。農家さんではウリバエとも呼ばれて嫌われています。冒頭にあったように名前の由来となるウリ科の作物に飛来し食害する農業害虫で、ハムシ類ではもっともよく知られている種類の一つです。
群れる黄色いやつ
体長7〜8mmで個体差はあるものの全身がくすんだ黄色をしています。鮮やかな黄色の個体は特に一見してかわいい顔つきをしております。頭部はやや幅が狭く小さいのですが胸部から腹部が幅広いくどっしりしています。
日中に活発に動き、ウリ科の葉の上でツガイで群れているのを目撃できますが飛翔性が高いので捕まえようとするとすぐに逃げられます。
ウリ科の作物の食害と対策
葉脈を残して葉を円弧状に食害して葉を穴だらけにし、ひどい場合は葉が網目状に無残なことになってしまいます。加えて幼虫による根の食い荒らしが深刻な場合はカボチャやキュウリなど発育にダメージを与えます。
農薬の散布が有効と言われていますが自然栽培の場合は、成虫は反射光を嫌う特性を活かして銀色の光反射テープを周囲に張ったりすると効果的です。地道な捕獲駆除も大切がですがなにより飛来を防ぐのが大前提となります。
2Pカラーの存在
クロウリハムシ(A. nigripennis)というよく似た姿で、前翅だけが黒い別種類がいます。そちらも全国的に出現し、山村に限らずウリ科の植物が餌食になります。そのうち見つかると思いますので発見次第、当シリーズに登場させようと思います。
まとめ
夏も真っ盛りで今年の梅雨は長かったので、水分をたっぷり含んだキュウリやスイカが良い感じに育ってきました。菜園と害虫は一生のお付き合いと思われますが、虫の特性を知って適切に対処することで収穫効率も上がると言うものです。
特に反射テープの利用などはカラスなど鳥獣の対策だけかと思っていましたが昆虫にも考課を発揮するのですね。農業もケミカルに頼りすぎずに害虫の生態に応じた対策を取れるとコスパが良さそうと感じたこの頃です。
次回もお楽しみに! @norinity1103でした。