世界地図帳をパラパラ眺めている。【世界多分一周旅会議⑦】
世界多分一周旅をするにあたって、旅の期間は大体1年間くらいで考えているのだが、どこをどれくらいのスパンでどう回ろうか、どう移動しようかということを明確には決めてはいない。
西回りに進むということは決めているけど、時々東に戻ったりもするかも知れず、Google MAPを見ていてもピンと来ないなと思っていたところ、たまたま近所のジュンク堂の前で本のセールをしていて、アトラスのポケットサイズの世界地図帳が300円で売っていたので即買った。
これがなかなかいい。
小学校の頃、地図帳も教材として買わされたが、なんとなくパラパラ見るのが好きだった。
メルカトル図法は赤道から遠い場所は面積が大きく描かれるけど実際はもっと小さいとか、そういうことを習いながらもイマイチピンと来ない感じがあった。
まだ世界が遠かったのだ。
久しぶりに地図帳をパラパラめくると、小学生の頃の私よりも知っている国や地名が多く、実際に訪れた場所も多くて、夢中になって眺めてしまった。
スペインに関しては、東から西まで歩き切ったカミーノ旅の時に地図をよく見ていたし、インドの地図もトイレに貼ってあるから見慣れているが、世界の地図が全部載っている地図帳という本はなかなか興味深いものがあった。
特にヨーロッパのページを見ていたら、この国からこの国まで、その間にこの都市もあるなら立ち寄ってみてもいいなとか、沢木耕太郎の深夜特急のルートの一部とか、陸路でいくつも国を超えて行けるんじゃないかとか、色々なアイデアが浮かんでくる。
日本は島国だから、海を越えないと外国には行けない。
私が生まれてからずっと住んでいる大阪市も、西は海だし、北と南は川に囲まれていて(東は地続きで隣接してるけどあまり行くことがなかったから、それほど身近ではなかった)、川を越えないと隣の市には行けない。というか、隣の市との境界線が川だった。
だから、地続きで繋がったすぐそこが隣の国っていう状況を思う時、昔からすごく不思議な気持ちになる。
それもあって、旅する時に、私は機会があれば陸路で国境を越えるのが好きだし、そこにとてもロマンを感じてしまう。
これまで陸路で足で跨いだり、乗り物で通過して越えた国境は、
インドからネパール、
タイからラオス、
タイからミャンマー、
フランスからスペイン、
スペインからポルトガル、
スペインからモロッコ、
フランスからベルギー、
ベルギーからオランダなど。
(旅行記があるものはリンク貼りました。それ以外のものは昔過ぎて旅行記もなく記憶もあやふや。)
色んな国境を陸路で越える旅をしてきたが、ヨーロッパのシェンゲン圏内の国境越えはあっけなくてそれ自体にそれほどロマンは感じなかったものの、言葉が変わり、看板の文字が変わり、街の雰囲気が変わるのを感じるのが私は好きだった。
だから、次の世界多分一周旅でも、いくつか陸路でまた国境を越えたいと思っている。
どこで越えようかな。
そういう構想を、紙の世界地図帳をパラパラとめくって眺めながら色々と考えるのが楽しい。
さっきは、トルコからブルガリアへ抜けて、どうにか北欧に抜けられないかなと地図帳を見ながら、スマホでomioのページ(私はアプリを入れている)を開いて調べたりしていた。
(omioとはヨーロッパを旅する時にいつも使っているサイトで、ヨーロッパの行きたい場所を入れて検索すると、電車・バス・飛行機・船などの最安値を出してくれるのでとても便利。そこからそのまま予約に飛べたりするから、いつも使っている。)
この前見た映画「モーターサイクルダイアリーズ」ももう一度流しながら、地図帳を辿ってみた。
南米はかなり距離があるのでおそらく長距離移動は飛行機を使うと思うが、バスで移動するのも楽しいだろうなぁなどと考えている。
長距離のバス移動は、腰痛持ちの若くないバックパッカーなので少し不安だが、コルセットもあるから何とか固めてまだ12時間程度の悪路でも耐えられるはず。
まだどこでも何時間でも寝れる体質は維持しているから、何とかなるはず。
旅にもこの地図帳を持っていこう。
紙の地図本なんて昭和的でびっくりされるかもしれないからブックカバーをつけよう。
ブックカバーはせっかくだから手作りしようかな。余っている布で縫う?
でも荷物がカバーの分だけ重たくなるな。
紙の地図帳に紙のノート。
アナログなものはどうしても重さが出るなぁ。でもこれは削りたくないな。
などなど。
そういう想像をして最近は楽しんでいる。
世界多分一周旅に向けて、具体的には何も進んではいないが、世界地図帳を買って眺めていると楽しい、というのはいいことである。旅のテンションを保ち、異国への憧憬を抱き続けられるのはいい。
世界多分一周旅会議。これが会議かどうかはいつもながら謎だが、先週は世界地図帳といういいアイテムを手に入れたというご報告。
ではまた会議で。
世界多分一周旅についての構想あれこれはこちら