ドラマ「マニフェスト」を42話、一気に見た3連休。
連休はNetflixでアメリカのドラマ「マニフェスト 828便の謎」のシーズン1~3まで合計42話を、一気に見続けた。
「24」や「LOST」以来のノンストップ一気見マラソンである。海外ドラマオタクなら、一気見マラソンの経験は一度や二度あると思うが、42話連続はなかなかないんじゃないだろうか。
何事も、ハマるととことんまでやってしまう制御不能な私のため、途中で止めることができなかった。
私はドラマとか映画を途中で中断できる人の気持ちが全く分からない。
そういうことを思う人は多いと思うが、そんな人でも、42話を中断できる人の方が多いだろうということは分かっている。
私も厳密に言うと、一気見とは言え、2回中断して睡眠をとった。
眠りに落ちる直前まで見て、止めて、即寝して、起きたと同時に再生である。
昔よく恋人や友達と「24」や「LOST」などをTSUTAYAで12本くらい借りてきて、泊まり込みで見続けた頃を思い出す。
何かの禁断症状くらいに手を震わせながら次のDVDのパッケージを開けて、すぐさまプレイヤーに突っ込むなどしていたあの頃。どちらかがトイレに行くと一時停止、私がトイレに行けば相棒はベランダで喫煙タイムなど、手際よく交代勤務をしていた思い出。
今はAmazonプライムやNetflixで見られるからTSUTAYAに走らなくて良い。
いい時代になったけど、ちょっと寂しい。
あの時は体力があった。
と思っていたが、今回42話連続をクリアしたので、まだまだ私も元気である。
42話連続は今までやったことがないかも知れない。未知の領域であった。(1.25倍速再生にしたけど)
そしてその結果、私の両方の目玉をくっつけている紐のところがちぎれそうに痛くて、顔も浮腫んでいて、何より同じ姿勢を続けていたため(ソファーで寝転がるかベッドで寝転がる姿勢)体が固まってしまってあちこち痛い。
連休明けは、登山の後のように体が悲鳴を上げていた。
連休のマニフェストマラソンの間は、ご飯を作るのも面倒だったので、何か月かぶりにUberを復活させてしまい、マクドやら餃子やらステーキ重、カレーなどを続々と運んでいただいた。
体重は2㎏増えていたが許容範囲だと信じている。
さて、ドラマ「マニフェスト」についてだが、
端的に言うと、
体重を増やし、目がちぎれそうになり、体もぼろぼろに酷使するほどのドラマではなかった。
え?
そうなのよ、体を痛めつける価値はなかったのである。
ジャマイカからの飛行機モンテゴ航空828便が嵐を抜けて緊急着陸したらなんと5年半経っていた、という始まり。
余談だが、確か20年近く前に、日テレで小林聡美と、まだ俳優だった山本太郎が出てたドラマ「神はサイコロを振らない」も行方不明になった飛行機が10年後に帰ってくるというストーリーだった。
誰も見てない気がするくらいマイナーなドラマだったし、結末は覚えてないけど。
もし見てた人がいるなら名乗り出てほしいし結末を教えてほしい。
ドラマ「マニフェスト」の乗客たちは、「呼びかけ」という声が聞こえて、それに従うと誰かを助けることができたり、事件を解決できたりするというSFサスペンス的な謎が続く。
どうでもいいが、5年半前に消えた飛行機がそのままの状態で現れて、乗ってた人が無傷で歳もとっていないという現象に対して、しばらくすると慣れちゃってそんなに突っ込まなくなるアメリカ人たちの懐の深さは凄い。
このドラマを、海外ドラマオタクに説明するとしたら、「LOST」のようで、「4400」のようで「トゥルーコーリング」のようだという説明で事足りると思う。
「LOST」はJ.J.エイブラムス(J.J.は天才)の作り出す設定とストーリー構成と作りが秀逸だった。フラッシュバックならぬフラッシュフォワードという概念と演出がめちゃくちゃ斬新で面白かった。しかし、見事なくらいに尻すぼみ展開。
「4400」と「トゥルーコーリング」はまあまあ面白いかも…くらいで見ていたらさっさと打ち切られて、めっちゃ途中の謎だらけの状態のまま「続く…」と言っときながら、そのまま永遠に終了した。
「マニフェスト」は、この3つを足して水を入れて5で割ったくらいの薄いドラマだった。
テンポがいいのも最初だけだし、つまらん展開になって、ああそっち系の話に行っちゃうのねっていう世界に入っていく。
子供が能力者だったりするのがちょっと「ストレンジャーシングス」ぽくはあるけど、もう一歩、はじけきらない。
なのに、42話もノンストップで見られる私の方がどうかしているんだと思う。
辞め時がなかったし、連休で予定がなかったのでまあいいかと思っていたし、最初から全部見続けると決めていたから初志貫徹しただけである。根性の女だ。
そして見終わってから、シーズン4はいつなのかなあとインターネットで調べたら、案の定、アメリカでの視聴率が回を重ねる毎にダウンしていき、シーズン3の終了とともに打ち切りが決まったという驚きのニュースを見つけた。
おいおい。
アメリカってのは見切りをつけるのが早い。
がしかし、それをNetflixで配信したら世界でめちゃくちゃ人気が出て、視聴回数も10億回とかそんなんになって、まんまと私も見て、「打ち切りを撤回して」という署名運動があったとかで、Netflixが続編を制作してくれることになったらしい。
捨てる神あれば拾うNetflixあり。
夢のある話だ。
本当にほっとした。
シーズン3のラストは、ある人はある人に刺されて多分死んだし、ある人は時空に飲み込まれて消えたと思いきやなんでそんなことになったん?という展開になったし、もうむちゃくちゃ中途半端なところでクリフハンガーなラストだった。
ここで終わっていたら、私も両目から血を流して暴れるところだった。
正直、このドラマの一体何が面白かったのか分からない。
「LOST」は発想、展開、魅せ方が斬新で面白かったし、「24」はスピード感がすごかった。
それ以外の私がこれまでハマったドラマは、はっきりとここが面白かったと説明できるものが多いが、「マニフェスト」はいまいち魅力がよく分からない。
一応まあまあのイケメンが2人ほど出ているが、「ウォーキングデッド」のダリルほどではないし、音楽がおしゃれとか、魅力的なキャラが出ているとかそういうこともない。主人公のミカエラが、アメリカ人の友達にそっくりで思わずメールしたくらい似ていたが。
よく分からんが、42話を見続けさせる何かがあったのだろう、きっと。
いい気分転換にはなったし、軽く流すのにちょうど良かった。
軽くと言っても、何度も書くが42話だが。
物語の中で、パートナーが死んだことになってからの5年半の間に、さっさと別の人を見つけているのもアメリカドラマあるあるだし、彼氏を親友に取られるとか、わがままで自己中な女がいるのもあるあるだし、優柔不断な男が出てくるのもあるあるだし、ポリコレ的にちゃんとアジア人が数名入っているのもあるあるだ。
なんでこんな大変な時にお前らはキスしてんねんとか、なんでそっちの男のところに行くんやとかもあるある。
これまで何回も見てきた展開で、目新しさは正直そんなにない。
私が何に導かれて見続けてしまったのかは828便の謎くらい、解明できそうにない。
私も何かの呼びかけに従ったのかも知れないけど。
とにかく、そんなわけで、そこまで面白いと思っていないドラマを42話、ぶっ通しで見た。
そんな3連休。
元来インドア体質な私にとって、非常に有意義な時間であった。
(ちなみに、ちょうど1年前も2年前も、立山の雷鳥沢キャンプ場でソロキャンプをしていたが。今年はえらく方向性の違う連休である。)
そして、「マニフェスト」のシーズン4の配信スタートが11月だということでかなり楽しみにしている。
現在撮影中らしく、キャストの1人のインスタをフォローした。
そこまで面白くないと思ってるくせに、ハマってると言っていい状態かも知れない。
ドラマには、面白くてハマるドラマとよく分からんけど見ちゃうドラマと2種類ある。
来週のしめちゃんとのヤサグレ会で語り合うのが楽しみである。
その前に、ちぎれんばかりの目玉をさらに酷使して、今ここで書き殴った。
おやすみなさいませ。
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