信州<秋>風景 駒ヶ根高原
今日で10月も終わりですね。
今月は、奈良のことばかりせっせと投稿していましたが、その間にも季節は進み、目に入ってくる景色も黄や赤がぐっと増えました。
いつもと少し違った景色を見たくて、用事ついでに駒ヶ根高原へ行ってきました。
駒ヶ根高原は中央アルプスの玄関口でもあり、ロープウェイで千畳敷駅(標高2,640m)まで行くには必ず通る場所です。
駒ヶ根ファームスへ車をとめ、ツピツピ鳴く鳥の声を聞きながら駒ヶ池へ。
黄色が山の上からだんだんと降りてきているのがわかります。
きれいだな、と思いました。紅葉をみるためにここへ来たことが今まであったかどうか?あったとしても昔すぎて記憶があやしい。
この時期は県外から多くの観光客が訪れますが、あぁそうか、こういう風景を見たくてあの人たちは来ているのか、と今更ながら思いました。自然の美しさを感じるセンサーが少し上がったことが、すなおに嬉しい。
視線をすこし右にむけると、中央アルプス駒ケ岳もみえます。山頂はすでにうっすらと雪化粧していました。
むかーしむかし、わたしがまだ幼かった頃、この池は冬になるとスケートリンクとして利用されていました。今よりも寒さが厳しい日が多く、屋外の天然スケートリンクはわりと身近な存在でした。(小学校の校庭もリンクになっていましたからね!)
平日夜のナイターや休日の昼間、親に連れて来られたリンク。かじかんでうまく動かない指で、スピードスケート靴の紐をギュッと結ぶのは大変でした。寒いし、転ぶと痛いし、スピードを出して滑ると顔が痛くなるしで、スケート楽しい!と思った記憶はあまりありません。
それでもやっぱり、懐かしいなぁとは思います。
駒ヶ根ファームスの方へ戻って、こんどは橋を渡りに行きましょう。
この橋は、長さ146mの吊り橋。ギッシギッシという音と揺れが、ちょっとしたアトラクションみたいで楽しめます。意図せず千鳥足になったりして、怖いひとには怖いかも。体幹をきたえよう。
ここは山から下ってくる、太田切川というれっきとした川なのですが、水が・・・流れていません。
昨冬は雪が降らず、今夏は猛暑と少雨で、端っこのほうにちょろちょろと流れる程度になっています。秋になっても雨が少なく、ちょっと心配ですね。そういえば、雨不足で天然キノコも店頭にほとんど出てきていません。マツタケどころではないようです。
キノコといえば、橋を渡った先におもしろいモノがありましたよ。
森の中にふしぎな石造物がいろいろと。川沿いの方にはもみじの木が並んでいて、色鮮やかでした。しかし、空気はカラカラ日差しが強い!帽子をもってくればよかったと反省。
再び吊り橋で揺れをたのしみながら戻ると、こんどはわたしの好きそうな木陰の水路を発見。その暗さと水の音にふらふらと吸い寄せられる。
ここは静かな流れ。
の筈なのに、近くからザーザーという勢いの良い水の音が聞こえてくる。
どこ?音をたどってみると・・・
ちょっと入ったところに、水遊びができるようなスペースがありました。もちろん人工でしょうが、なかなか気持ち良い場所です。夏は裸足で涼めそう!
思いがけず気持ち良い場所を発見して、ちょっと得した気分です。
長期天気予報によると、今年は暖冬だろうということです。
寒いのはイヤだと言いながらも、氷点下5℃程度では冬の実感がわかない信州人のわたしですが、寒くても暖かくても、自然によりそって美しさと有り難さを感じながら生きてゆきたいなぁと思う、今日このごろです。
まずは、残り短い秋を楽しみます。