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初夏の奈良を訪ねて① 奈良ホテル~瑜伽神社
當麻寺を後にして近鉄奈良駅へ着いたのは、夕方5時半近く。
写仏の余韻に浸ってぼーっとしていたのか、地上へ出て見るといつもと違う景色・・
あれれ?
どうやら出口を間違えたみたい。
近鉄奈良駅の全体が見える。
でも、それがまた新鮮!
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いつもは外国人観光客でごった返している東向き商店街も、この時間なら空いていて自分のペースで歩けます。そうそう、ひと昔前の奈良はこういう感じだった。
そのままもちいどのセンター街へ進み、閉店間際のお店で少しだけお買いもの。
このお店は半年前にも訪れ、その際に店主さんとすこしお話をしたのですが、どうやら私のことを覚えてくれていたみたい。
「いつもありがとうございます。これからお帰りですか?」
声をかけていただき、とても嬉しくなりました。
また一歩、奈良通に近づけた感。
🦌
夕方6時、信州と違って陽を遮る山々がない奈良は、まだまだ明るい。
高く響く興福寺の鐘の音を聴きながら、宿へ向かって歩きます。
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奥に見えるのは、春日大社一の鳥居
交通量の多い道の歩道、坂を下って池のむこうに見えてきましたよ。
今日からお世話になる宿が。
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到着しました、奈良ホテルです。
わたしはこのクラシックホテルが大好きで、もう何度も利用しています。
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館内には、上村松園をはじめ福田平八郎など有名作家の絵画や書が飾られ、さながら美術館のような雰囲気です。
そしてラウンジには、アインシュタイン博士が演奏したピアノも。
黄色に経年変化した象牙の鍵盤が、その年月を感じさせます。
歴史と芸術が、すぐそばにある。
そこもまた奈良ホテルの魅力のひとつ。
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奈良ホテルでの静かな朝、
上質なカーテンの隙間から差し込む柔らかな朝陽で、自然と目が覚めました。
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さて、
では朝食をいただきにメインダイニングルーム「三笠」へ行きましょうか。
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レッドカーペットの上を歩く
ほんの少し待ってから通された席は、窓際のテーブルでした。
ホテルマンが引いてくれた椅子に腰かけ、食事を待つ間にも外の美しい景色を眺めたり、きょうはどこへ行こう?と妄想したり、まったく退屈しません。
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窓からの景色
朝食は、洋食・和食御膳・茶粥御膳の3種から選べます。
奈良に来たのならば、まずは奈良らしいものを!
ということで、この日は茶粥御膳を。
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奈良名物「茶粥」
焼き魚が、ふわふわで美味しい!
ですが、日頃から小食のわたしにはちょっときついボリューム。
無理せず食べられる分だけ、いただきます。
🦌
食べて、ひと息ついて、
ではそろそろ出かけましょうか。
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奈良ホテルがあるのは、奈良市高畑町という場所ですが、この近辺には新薬師寺はじめ、大きくはないけど魅力なところがぽつぽつあるので、今日はその辺りをのんびりと歩いて回ります。
細い路地を歩いて3分、
奥まった階段の先にひっとりと佇むのは、瑜伽神社。
2022年の秋に初めてここを訪れたとき、その紅葉のあまりの美しさに息をのみました。
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あの紅葉の美しさということは、新緑もきっと・・
春生まれの私は、紅葉よりも新緑がすきです。
そして、
「紅葉が美しい」は即ち「新緑も格別」ということも知っています。
今回の旅では、ここの新緑を見ることをとても楽しみにしていました。
どんな感じなんだろう?
ワクワク
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階段を一歩上がるたびに近づいて来るみどり、また、みどり。
まだ少し稚なさを感じる青楓が、朝の爽やかな日をうけてキラキラと輝いています。
あぁ、やっぱり!
なんて美しいんだろう。
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今日の始めに、ここへ来てよかった。
境内には万葉歌碑もあり、このところ万葉集に興味津々のわたしは、思わず声に出して読みました。
ふる里の 飛鳥はあれど あをによし
平城の明日香を 見らくしよしも
昔の飛鳥(飛鳥寺)はもちろん良かったけれど、奈良の明日香(元興寺)もなかなかに素晴らしいわ
奈良が『青丹』という青色の顔料の産地であったことに由来する枕詞、
あをによし(青丹よし)という言葉をみつけただけで、なんだかわくわくする。
あをによし奈良、大好きです。
🦌
さて、万葉気分に浸ったところで、ふたたび散歩に戻りましょう。
次に向かうのは『志賀直哉旧居』ですが、
文字数も多くなったので、また次回に。
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つづく
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