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やじろべえ

 早朝、窓から吹く風がひんやりと肌寒い。

そんな中、音数の少ない穏やかな音楽を聴きながらコーヒーを飲み、まずは湧き起こる気持ちにフィルターをかけず Evernote に綴ったのち、note に流れで記事を書く…といったルーティンが完全に出来上がってしまった。

習慣というものは本当にすごいもので、今や朝一にこの流れで過ごすか過ごさないかで、その後の制作作業やら様々なタスクに対しても影響が出るほどになった。面白いものだな。

始める前は「自分の思いをわりとローデータな状態で語るなんて思い上がりも甚だしい」ような感情のなか、何か良く分からない幻の存在に対して変な気を使ったりしていたが、いざ書くことを続けていると、そういったブロックめいたものは比較的早期に外れた。

誰かのために書く、というより、自分のために書いていることは従前記事の群れを見ると明白だと思う。発破をかけたり効力的な言葉をかけたり、いかんせん体重計に乗るように日々心と身体をスキャンしながら「今」の自分自身に向けた言葉を綴るのが、自分だけのトレンドだ。


 ふと「やじろべえ」を思い出した。

なんとなく、毎日記事を綴ることで心の中のバランストイの精度を高めていってる感覚。よりブレがなく、多少振り子が働いても倒れることなくしなやかに中心を保ち続けるやじろべえを想起しながら、彫刻刀で自分の実像を「我がために」形作っていく感じ。

ローカルとして抱き続ける気持ちをある種ネット上に放流することで、二次影響的にこれを見た他人が何かしらピンとくるものなどあれば、適当につまみ食いしていってもらって構わない…くらいの思いだ。今さら自分から進んで「シェアします!」というような気合いはもはやない。

今後その傾向はより一層大きくなっていくと思っている。自分なりの「中心」を身につけていく達成感に、静かにテンションは上がる。

今日はこんなところで。

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