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コラム

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その日、その時、思いついたことを書き留めておきます。あくまで、思いつきにつき。
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就職氷河期を生きてきた紙一重の人生

1978年生まれ。現在、44歳。 就職氷河期世代といってもいろんな人がいるから、世代でくくるのは雑な視点であるのだけど、当事者として思うところはやっぱりあって。 同じ大学の学部違いの同期が就活に絶望して自ら命を絶ったケースも実際あったし、身近なゼミ仲間だって無事に就職できたケースの方が少なかった。(もともと変わり種が集まってたのもあるけれど) ゼミを担当していた恩師もその後『「就活」の社会史』なんて本を著して、就活とは何か、就活がうまくいく学生とそうでない学生の違いは

もし先に「無観客」を決定できていたら

本日、2021年7月11日。東京都は4度目となる緊急事態宣言期間に入りました。 新型コロナウイルス(の中でも伝播性が高いとされるデルタ株)の蔓延が危惧され、ワクチン接種についても自治体主導のものと職域接種が混在し、在庫不足が発覚。緊急事態宣言の発令もやむなしの情勢でした。 一方で東京2020オリンピックは一部地域を除いて無観客での開催が決定し、緊急事態宣言下のまま7月23日の開会式を迎えようとしています。 正直、「もうちょっと何とかならんかったんか」と思ってます。 ウ

誰も作ってくれない「コロナ語辞典」を作り始めた

あのとき、何があったっけ。 過去の出来事を思い出すとき、きっかけになるのは言葉です。記憶の大海に糸を垂らして引っかかった言葉から、奥底に沈んでいた「あのとき」がよみがえる。 でも、その言葉さえも忘れてしまったら、思い出すことさえできなくなるかもしれません。まるで初めから、そんなことなどなかったかのように。 たとえば、東日本大震災。まもなく10年の節目を迎え、自分の中で記憶が薄れてきているのを痛感します。 もちろんテレビに映った津波の映像は目に焼きついてますし、わが事の

アイデアをパクられないために、実行してみた3つの作戦

モノを売ったり、サービスを展開していると「パクリ問題」がとても身近に感じられます。 自分たちの商品の模倣品や類似品が出回ることもありますし、同業の仲間がやられてしまって困ってる、なんて話もよく聞きます。 中には下調べが不十分だったせいで結果的に似てしまったものもあるでしょうけれど、残念ながらアパレル、食品、家具や生活雑貨などなど、あらゆる業界で「あからさまな模倣」が後を絶たないのが現状です。 なぜパクるの? それにしても、どうしてよそ様のアイデアをパクる行為に走るでし

「展示会」を直接バイヤーに届ける方法

文具と雑貨のメーカー有志35社が集まって、合同展示会「FRAT」が開催されたのは2020年10月末のこと。 もともとは7月開催の予定でしたが、実行委員会のひとりとして準備に追われていた春先は緊急事態宣言下の真っ只中。 「これは中止もやむなしか」 あきらめムードでひとまず延期し、感染症拡大防止のガイドラインに沿いながらスタッフ間で何度も協議を重ね、換気のきく魅力的な屋内スペースを確保できたこともあり、最終的に開催の決断が下されました。 一方で、来場者数は前年開催よりも減

キャンプ道具と書類の収納棚をDIYした話

最近、キャンプにハマってまして。おかげで道具が増えて、置くスペースがなくなって、大変なことになってました。 そこで目をつけたのが、仕事場の一部を持て余していた壁。ほとんど物置きと化していて、なんとかしたいと思っていたところでした。 そこでこのスペースに合う収納ラックを求めて、色んな家具屋さんをまわったり、ぐりぐりネット検索してみました。しかしサイズ・デザインともに「これ!」ってものが見つからず。 「だったら自分で作ればいいのでは」 というわけで、実際に作ってみました。

「第2土曜」に野球しようぜ

あなたの原風景は何ですか。 そう訊かれたら、僕は「中2の第2土曜」と答える。 まだ学校が週5日制じゃなかったころ、土曜日も休みにすべきだという議論が巻き起こった。そこで全国的に「まずは毎月第2土曜日だけ休みにする」ということになった。1992年、中学2年のころだった。 小学生のころから土曜日は登校してきた。中学生になってからもそうだった。だから急に休めと言われても困る。朝から学校に行き、2時間目が終わってお昼になると帰宅して、吉本新喜劇を見ながらご飯を食べる。そのサイク

転売屋をなくすため、草むしりから始めたい

転売ヤーと呼ばれる、市場を乱す迷惑な人たち。中でも悪質なのが、在庫を持たずに空売りしている「無在庫転売屋」、名づけてムザイヤーです。 えっ、在庫もないのに転売できるの? と思いがちですが、できます。商品画像さえあれば、ネットで簡単にできてしまいます。 でも、無在庫転売なるものがこの世に存在するなんて、ご存知ない方もいらっしゃると思います。 今日はこの問題に悩まされているメーカーのひとりとして、無在庫転売とは何か、どうすればそれらをなくすことができるのか、考えをまとめてみ

文具店を勝手に応援したい

Twitterで「#勝手に応援文具店」というハッシュタグを作りました。 いま、苦境に立たされている文具店さんを応援したいです。まだそのお店のことを知らない人に向けた「いつか行ってみたいお店リスト」ができたらと思い、勝手に始めてみました。 すでにちらほら、投稿が増え始めているようです。 なぜ文具店を応援するか 文具や雑貨を企画するメーカーを経営する身として、これまでたくさんの文具店に支えられてきました。 最近でこそオンライン直販に重心を置いているものの、創業期から今に

話が通じない人と、どう付き合うか

ある取引先の方で、どうしても話が通じない人がいる。 けっして悪い人ではないのだが(というより絶対いい人)、どうもこちらの話がうまく伝わらない。お仕事のやりとりをする中で「○○してくださいね」とお願いしても、絶対そうはしてくれないのだ。 「○○」しないと仕事が進まないわけではない。けれども「○○」をしてくれないと困る事情がこちらにあって、できればそうしていただきたい。手間のかかることでもないし、どちらかといえばやるのが自然なことだからだ。 (具体的に書くと角が立つのでぼか

フリーランスはリーマンショックをどう生き延びたか

2008年、アメリカのサブプライム問題に端を発するリーマンショックが起きました。当時、僕は結婚したての30歳。フリーランスのライターをやっていました。 主な仕事は「広告記事の執筆」で、その商材がいかに素晴らしいものであるかを言葉で伝えるのがその役目。ギャランティーもそこそこに、生活は比較的安定していました。 そんな中、世界を揺るがす経済事件が勃発。 当初は対岸の火事でした。海を隔てたはるか彼方のウォール街でどんな事態が起ころうと、島国でひっそり暮らす一介のフリーライター

そのマスク、完全にパンティーやがな

昨晩、友人夫婦と飲んでいて「それはマスクかパンティーか論争」に巻き込まれて爆笑したので、ミルクボーイの漫才風にまとめてみました。 今度の宴会ネタにどうぞ(お花見は自粛ムードですけども)。 ★ 昨日、三島さん(仮名)とこの奥さんが言うてたんやけどな、最近マスク売ってへんやろ。せやからメルカリでハンドメイドのマスク買うたらしいねん。そしたら、旦那さんが「それパンティーちゃうん」言うたらしいねん。 パンティーなわけあるかいな。メルカリには「マスク」て書いてあったんやろ。ほな

在宅ワークの何が自分をダメにしたか

在宅ワークは人をかんたんにダメにする。それは、なぜなのか。何が人をダメにするのか。 身をもって経験してきたひとりの人間として、ここにまとめておきます。 まだ独身だった20代のフリーライター時代の話です。 すぐに寝られるベッド ワンルームの狭い賃貸マンションに暮らしていると、必然的にデスクとベッドが近距離になります。 目が覚めるとデスクに座り、疲れたらベッドで横になる。移動距離にして1メートルもありません。一度も床に足をつけずに、椅子とベッドを往復することだって可能で

noteのサークル機能で賞金争奪、大喜利リーグを始めたい

ついに始まりましたね、noteのサークル機能。 そこでこのサークル機能を使って『ドキュメンタル』みたいなことができないかな、とひらめきまして。 お笑い以外のバトル・ロワイヤル 『ドキュメンタル』とはAmazonのプライム会員だけが見られる番組で、ダウンタウンの松っちゃんプレゼンツの密室笑わせ合いサバイバル。 ルールは単純明快。複数のお笑い芸人さんが1人100万円の参加費を払い、お互いに笑わせ合うだけ。 笑わせられた人は脱落。自分は笑わず、相手を笑わせ続けた人だけが最