旅の準備を、少しずつ。
仕事が立て込んでた日々がようやく終わり、
気づくと7月になっていた。
新しいスマホをネットで買ったものの、なんやかんやでその開封すらできずに2週間。
はじめからこうなることは分かっていたのだ。
締切が重なっていたし、そもそも「厳しいと思うから、気にせず断ってほしい」という依頼だった。
でも、ひと晩悩んでから、受けてみることに決めた。
まだこのフリーランスとしては駆け出しでどのくらいの量をこなせるのか知りたい気持ちがあったし、これまでやったことのない内容に少し興味もあったから。
結果としてはとりあえずスケジュール通りに終わらせられた。
わたしは昔から持久走タイプではなく短距離型、瞬発力タイプ。コツコツ努力できる才能をもつ人に心から憧れつつも、それがどうしてもできない。大事な場面はすべて火事場の馬鹿力に頼って生きてきた。
ここ一番でいつも脳内に流れだすKAT-TUN。
ギリギリでいつも生きていたいからー
さーあーー
だけど、わたしもいつまでもKAT-TUNじゃいられない。このままじゃよくない気がする。
と思ってやり方を少しずつ変えはじめたところ。
1日あたりのノルマを細かく決めてコツコツ進めるなんて、お尻に火がついてからが勝負!な以前の自分じゃ考えられない。
ずっと苦手に思っていたけれど、今の自分にはこの形がすごく合ってるように感じたので不思議。
まだまだ、わたしも変われるんじゃんか、なんて。
夏休みも近づいてきて、最近息子のほうは自分でYouTubeを見て英語を調べたりしはじめた。
毎日寝る前の30分、それこそコツコツとやっている。
もともと英語には興味もなく、アルファベットを一文字も書けない状態だったのに突然どうしちゃったのだろう。
でもこの夏休み、オーストラリアではひとりでスクールバスに乗って学校に行ったりもするのだ。なにもわからなくて困るのは自分。彼なりにお尻に火がついて、準備をしているんだと思う。
親と一緒に通える学校もあったけど、彼は、遊びがたくさんで内容がおもしろそうな学校を選んだ。スクールバスもひとりで行ける!と力強く言うから、そこに決めた。
ほんとうに、息子はわたしとは別人格だと日々噛みしめている。
繊細で神経質で偏食で、大丈夫かなぁと思う反面、好奇心が強くて人懐っこい彼は、きっとすぐに友達を作り、毎日を楽しむだろうとも思う。
息子が頑張る期間、せっかくなのでわたしも少し大人の語学学校に行ってみることにした。
互いのスクールから持ち物やバスの乗り降り場確認などのメールが届き、毎日のお弁当や朝のスナックを持ってくらしいということも知った。
お弁当っ!! と偏食っ子の弁当ライフに恐れおののいたけど、メールについていたランチボックスやスナックの写真は、タッパーに食パンとりんご(丸ごと)を入れたような簡素なもの。
気楽なもんである。わたしたち、ここなら生きていけそう。
最初夏休みの計画をたてたときには、98円だった1豪ドル。夏はもっと上がるだろうと思って、コンドミニアムも飛行機もスクールも、事前支払いができるものはレートが102円ほどに落ち着いたタイミングで支払いをした。
それで今は、109円。
現地に行くころにはどこまでいっちゃうんだろうか。円安が止まらない。
できる日は自炊ですますつもりなので、うどんやそばの乾麺、ふりかけ、小さな調味料なども買って旅の準備をはじめたところ。
向こうの電子レンジとか、うまく使えるかなぁ。
炊飯器ナシでお米を炊く練習も必要だ。
ふだん、ボタンひとつ押すだけですましていたことの多さ、色んなものに頼って生きていたことを改めて思い知らされる。
「ママもわからないことばがあったらぼくに聞いてね!この英語の図鑑持ってくから」
と息子。
頼もしい小さな相棒もいることだ。
色々、相談しながらがんばってみるつもり。
早速今夜、息子と胸をドキドキさせながら鍋でお米を炊きました。
少しずつ、旅の準備がはじまってます。
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