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捨てる夏!と読み解く破片

捨てる夏!の決意と共に、断捨離をしている私。昨夜我が家を卒業したかごとか色々たちは買ったままの姿なのに、使わないのに捨てられなかった理由がさっき分かった。




ママはもう色々忘れてる。
認知症の前に発達障害もあることが今になって判明し、元々忘れっぽいがもう自分の住所も言えない。



ママの兄弟や私のおばあちゃんであるママの母親の写真を見せても、記憶は微かで
分かる日と分からない日がある。




どんどん記憶はママから遠ざかりそれを見ていると、ママはどんな気持ちでこれを買ったんだろう、どう思って買ったんだろう、と推測でしかないのに追求したくなる。




お弁当用品のシリコンカップ、バラン、ソースや醤油の小さな容器、可愛いピック。。。





私の弁当を作ってた時に買ったんだろう。
ママが弁当作ったろか!と始まったママ弁は何年も続いたが、今思うと何だかおかしな展開になってきたことが引っ掛かった時があった。



卵を焼いて、冷凍食品やウインナーを詰めて弁当を布で巻いて、可愛かったりこれはどうした?というものだったりしたが、毎朝やることがある方がいいかも、と思っていた。




可愛いピックやシリコンカップ、バランは使われたことは一度もない。
たくさん有るのにない。
うちのママなので、ない(笑)




それでも買い物に行くと、これ入れよ♪と買うんだろう、あちこちに隠すようにしまってあったものを集めて眺めた時、私は切なくなってしまった。




きっと可愛いのを入れようとは思ったんだろう、こんな買ったんだから。
私の弁当を可愛くしようとは思った、思ったけど一度も使われ無かったから私にその気持ちは届かなかったのだ。




そういうその時のママの気持ちごと捨てる気がして、中々手放せなかった使われなかったお弁当グッズ。





捨てるのが難しいと感じるのはそういうところだった。
でも、捨てる夏!と決めた。


だから、感謝して
ありがとうを声に出して
袋へ入れた。



ごみを出してからもしつこい私は
やっぱり取りに行ってお弁当グッズは置いて置こうか、まだ回収されてないよね、と何度も思った位だった。




ママがもう自分の気持ちをうまく説明出来なくなっていく今、名探偵のようにその心理を読み解くことは難しいから、せめてヒントの破片、ピースとして、と思ってしまう自分がいるのも事実。




だけど
私も前へ行かなくては。





だから我が家のモノたちを減らして視界から変わりたい、が捨てる夏!にすることを
決めた一番の理由。
秋までに視界を新しくを目指したい猛暑日だった。




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咲く麦茶
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