そんな私を下弦の月が嗤う
今朝起きたらママがテレビを見ていた。
ひょえ。。徹夜かママ、やるな(*´▽`*)
美容には大敵よ?
トイレへ連行しトースト出すも食べず。
水分だけはとお茶を飲ませて、寝床へ。
程無く寝息が聞こえてきた。
ランチパックなどを置いて出勤。
朝のこのホラーは涼しくなった風より、ゾクッとする。
晴れて放射冷却か冬ってこんなツンとした空気が鼻腔にしみる感じだったなぁ、と思う。
一日は心地く、何だか動いている。
私にとっては好転な気配。
気のせいかもしれないけど、信じる者は救われるらしいから信じる。きっと。
ふと、
私の命にも限りがあり、残された灯火の長さを知らずに踠いたり、笑ったり、怒ったりしている事を考える。
急に
前触れなく
残された時間のスタートが今日だったら、
私は何を思うだろう。
にゃん太郎は心地よく楽しく過ごしているだろうか?
ママは何を求めているだろうか?
私には何が出来るだろうか?
明日の自分が明日こそは、とか
明日の晩御飯は、とか
予定していた瞬間を迎える事なくこの世を卒業するかもしれない。
それは予告なく。
ママの事を怒れて仕方無い意味が、
ぼんやりと輪郭が見えた気がした。今日の私にはそう思える。明日はまた違っても。
子供の頃に納得行かない理由で無理強いされた事への理不尽な思いが、沸々と止まらないからではないか…。
ママはママだから、説明しても理解出来ない。それが分かってしまったから、やり場もなく蒸発も出来ない気持ちが澱んで滞留し、螺旋のように展開しているのではないだろうか。。
娘の私から見ても、ママは
色々偏っていて知ってる事の範囲が広くない。そして、子供のようだ。
この年まであの無邪気で生きてきたのは奇蹟に近く周りに恵まれた証だろう。
もう無理、と振り切った目盛と
抗う私が同時にいてそれはその時のキャパシティに依るところも大きい。
今日ママはランチパックと照りたまとふわふわ天ぷらなる白身魚と豆腐、肝の煮付けと串団子を食べた。
そして冷えて来たからか、
寝る!と日付変わる前に寝床へ帰っていった。帰宅してから5時間。
ゆたぽんなるレンジで温める大きカイロみたいなのを布団に入れると
ありがと♪とにこーっとした。
結局、私はこうなる運命、的なものに黙って従うことに酷く反抗的に出来ていてアラビアのロレンス宜しく、
運命などない!
とも思っている。
にゃん太郎ももしかしたら、拾われずにそのまま兄弟たちと命絶えてたかもしれない。
ゴミ捨てに行く途中、そんな事を考えながら空を見ると、オリオンの北に下弦の月が私を、にやっと嗤った気がした。
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これからも人の心に何かが灯る記事の為と猫のために大切に使わせて頂きます(*´▽`*)