日本中の先生に祝福を
日本の教育を支えているのは明らかに現場。しかも、公立の小学校の先生です。公立の小学校は誰でも入学できます。当たり前ですが、そうなると「ある偏り」が生じます。
それは、家庭環境の格差です。
誤解を恐れずに言うと、私立は家庭環境が整っていて、世帯収入も多い家庭が子どもを入学させます。当然受験がありますから、誰でもってわけではありませんが、収入が安定していて親に精神的・時間的余裕のある家庭が多いです。
そうなると、私立にはいわゆる「手のかからない子」が集まるようになっています。棲み分け、格差。それが小学生の頃から顕在化しているのです。
誤解してほしくないのですが、私立にも手がかかる子はたくさんいますし、公立にも素直で頑張る子どもたちが山程います。
でも、傾向として、公立には「手のかかる子」が入学してくることが多いです。これは事実としてあります。私も現役の教員なので、その事実は間違いないと思っています。当然、地域性もあります。一概にすべてそうだとは言うつもりはありません。
私のような公立の小学校の先生がこのような見方をしていると知るとがっかりするかもしれませんね。
それに、私立の先生も、「高学歴」を支えている、といえると思うんです。
だから、公立の先生だけが「すごいんだぞ!」とマウントを取ろうという気持ちがあるわけでもありません。
でも、はっきりいうと、公立にくる子どもたちは、学力だけではない大きな大きな問題を抱えて学校に来ています。
それこそ、私達教師にはどうにもならない問題を抱えて。
それを飲み込んで、それでも前を向いて勇気づけ、希望をもたせ、粘り強く頑張る子どもたちを育てている公立学校の先生は、尊い。
自分でいうのもなんですけど、尊い。
日本の至宝でしょ。
なのに、公務員というだけで批判される。
学校は無能と言われる。
以前、学校アンケートに「学校のやり方は人間味を感じない」というような意味の言葉が書かれていました。
私達公立小学校の教師は、勤務時間前に学校に来て準備し、笑顔で子どもたちと接して、やんちゃも不登校も、手のかかる子も、全てまるごと飲み込んで慈しみ、子どもが帰ったあとは「子どもの未来のために」遅くまで残業する。
しかも、残業代はタダです。
最近、校長から「いつどうなってもいいように、オンライン授業の準備をよろしくおねがいします。」と言われました。
私達に降りてきた指示は、「よろしくおねがいします。」
それだけです。
オンライン授業導入マニュアルがあれば、そのとおりにやりますけど、まったくもって丸投げなんですよ。
マニュアルはないから、新規事業、しかも専門外のIT事業をゼロイチベースで立ち上げる。そんなイメージです。
世間は、「まだ学校でオンライン授業しないの? 今まで何やってたの?」と言います。
でも、緊急事態宣言化の学校はいつもどおり毎日あるんです。準備? できませんよ。
コロナ下で病床が逼迫して、病床確保ができていないのを病院の努力不足って批判するのと同じです。いや、毎日診察、治療しとるがな!
国なんです。国がなんとかしないとどうにもならんとです!
でも、国は何もしません。はっきり言って文科省は◯◯です。
教師のバトンとか言っている場合じゃない。あんたらがなんとかしないから、現場はすべて押し付けられたものを「子供のため」というパワハラワードでねじ伏せられて、苦しんでいるんですよ!
だから、私達公立学校の教師は、尊い存在です。
自分で言うと寒いですけど、完全に尊い。誰もやりたがらないですよ。今のこのご時世に。
保護者からクレーム受けて。
子どもがいう事聞かず。
コロナ対応に外部委託を入れずに教師の労働力でなんとかしようとして。
毎日会議ばっかりして。勤務時間=授業時間+会議時間ですよ?
宿題の丸付けは? 明日の授業の準備は? 教材の準備は?
学校の分掌事務は? 名簿チェックにアンケート集計、企画書作成に保護者への電話対応。教室の環境整備して、成績処理をする。学納金会計もやばいですよ。営業職が会計事務を同時にやりながら、庶務的なこともやってーの、カスタマーサポートもやる。
それで定額。使い放題!私達は給料定額で使い放題パケ放題!
でもね、みんな「教育」が好きだから、「子ども」が好きだから…歯ぁ食いしばって頑張ってるんです。歯茎から血を流して、拳は赤く滲んで、子どもの不浄、親の不浄をすべて吸い取って、歯ぁ食いしばって生きているんです。
地公法には、「守秘義務」というものがあります。
それは、「職務上知り得た情報を口外しない」というもの。
だから、私達教師の現場の声は、今までほとんど外に出なかった。
職員会議では管理職から、「先生方、SNSはお控えください」と言われます(これは本当の話しです)。
SNSは、「信用失墜行為」に当たるようですよ!(はい、SNSはこうして検閲されます。)
私達は、もっと「辛い!」と言っていい。
じゃないと、日本はもっとダメになります。
今まで、こらえてきたじゃないか。こぶしを出す先なくて、引っ込めたことたくさんあるでしょ。雨の降る中、こんなはずじゃなかったって歩いた経験は、何回あった?
子どもの教育って、青空のような開かれた未来って、学生時代思っただろ?
違うんだよ。血と汗と悔し涙の上に、子どもの明日があるんです。でも、そんな恩着せがましいこと言えないから、みんな教師はニコニコ笑って、はつらつと振る舞って、そして闇へ闇へと沈んでいく。
いつか言いたい。「いい仕事だろ」って。
だから、私は精一杯仕事をしたあと、ここでのnoteを書き続けます。
「先生になりたい!」そういう若者の背中を押せるようになりたい。
いつか言いたい。「いい仕事だろ」って。
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