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 課題の分離とは、アドラー心理学の考え方です。より正確に言うと、「嫌われる勇気」という岸見一郎さんと古賀史健さんの本の中に出てきます。
 課題の分離とは、「自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。そして、他者の課題に土足で踏み込むことをやめよう」という考え方です。
 その選択による結末を最終的に引き受ける人は誰か? という視点で考えることで、誰の課題かを見極めることができます。
 これは、「あなたの課題はあなたにしか解決できないのだから、私には関係ない」と突き放すことではありません。そういう放任主義ではなく、子どもを見守り、あなたの課題だと伝えた上で、向き合いたいときには支援するよ、というスタイルです。
 これは、頼まれてもいないのに相手の課題に踏み込み、口出しをするということではありません。

 例えば、子どもが宿題を出さない3年生の子がいるとします。宿題を出さないことについてはその子の課題です。でも、その宿題を出さないことについて力づくで「宿題出せよ!」と強く言うことが、果たしてその子の課題を解決するための正当な方法なのでしょうか。
 しつけには強制力も必要な場合もあるでしょう。幼少期の子どもに対して主体性を尊重しても、だらけるだけです。
 ですが、小学校中学年から高学年に上がっていくにつれて、子どもは自分の心で感じて頭で考えることができるようになっていきます。
 この事例では、小学3年生ですので人によってはまだ主体性を発揮させる言葉がけは響かない場合もあります。ですが、「宿題を出すのはあなたにしかできないんだよ」と伝えた上で、「勇気づける言葉がけ」をすることなら可能です。
 「課題の分離」の考え方では、強制はだめですが「勇気づけるアプローチ」はいいとされています。私も基本的にはその立場に賛成で、教師は子どもを勇気づける職業だと思っています。
 みなさんも、中高学年のクラス担任なら特に課題の分離を意識して指導していくことをおすすめします。
 そして低学年の先生も、課題の分離を頭にいれて指導に当たることで、自分の課題を解決するために努力する子の称賛することができるでしょう。

 

 今日はあっさりめでいきました! 明日からまた月曜日。張り切らずまったりてきとーにいきましょ!


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