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迷うには早い?!ピアノコンクールとの向き合い方

通っているピアノサロン主催(島村楽器主催)のコンクールに参加することを決めて昨日参加申し込みの手続きをした。参加を決めたのはそれよりも早い5月で、課題曲はベートーヴェンの「ト長調のメヌエット」とした。

去年の9月にピアノをまた弾いてみたいなと思い、それから電子ピアノ購入。その後すぐ、大人でも通えそうなピアノ教室が楽器を販売しているお店にあると知り、11月よりレッスンに通い始めた。中学生の頃までピアノレッスンに通っていたが、それ以来の再開。アラフィフになってからピアノは当初はとにかく弾いているのが楽しくて、子供の頃弾いてみたくて弾けなかった曲にチャレンジしてみようと意欲に溢れていた。

今もその意欲が翳っているわけではなく、レッスンを開始した当初よりきちんと弾けるようになりたい思いは強い。自分がコンクールに参加することなんて全く想像してなくて、そんなイベントがあるんだと思っていただけ。その自分がコンクールに参加を決めたこと自体に我ながら驚いている。

『課題曲なんて易しいわ』と思っていたけれど、それは譜読みに苦労しないということだけ。曲の解釈から手の使い方、時代的な考察を踏まえたペダルの使い方(踏み方)、音の出し方、スタッカートやスラー、音が閉じるとか終わる(完結する)組み合わせなどなど。

楽譜通りに鍵盤を押さえれば曲になる、とまでは思っていなかったけど、毎回細かな指摘、指南があり奥が深いなぁと思う。
それとともに益々弾けなくなってくる私。

『曲なんて自分が弾きたいように弾ければいいじゃない!』

と思う私も時々頭をもたげてくる。



↑初めてのコンクール挑戦前。2023年6月のnoteの下書きだ。
私、こんなこと考えてたんだな。
そう、ピアノを再開して2年以上経ったが、ピアノはますます難解で私はピアノに対してどういう立ち位置でいればいいのか未だにわからない。
この歳で弾くピアノ。
もちろんピアノで何者かになるなんてことはない。私のピアノは趣味のピアノなんだから。

趣味は趣味でも本気の趣味。
本気で取り組んだ先に見えてくるものはあると思う。そしてコンクールは本気を表すものの一つだった。
コンクールに挑戦した当時より、今の方が少し楽譜への理解が深められたように思う。譜読みや演奏スキルはさほど上達したようには思わないが、楽譜に書かれていることをきちんと表現しようとするようにはなった。

『弾きたいように弾けばいいじゃない。』

から

『作曲家はどうこの曲を弾いてほしいと思っていたのか、また後の時代の校正者たちはこの曲をどう解釈して後世に伝えようとしているのか、それを私は理解して弾きたい』

と思うように変化したのだ。


これは子供の頃にはなかった視点だ。ピアノを教えてくれるインストラクターの視点と言ってもいい。

コンクールと向き合い、本番に向けて努力した時間の中で成長できた部分も大きいし、その後もピアノに真摯に向き合ってこれたと思う。

今年はまだピアノに触れていないが、自分のピアノに触れる日が待ち遠しい。
自宅に戻ったら、気が済むまで弾いてみよう。





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