欽ちゃんのスミちゃん感想
24時間テレビがあった。
今年のランナーはやす子だった。
81キロ走ったそうだが、ワシはいっこも感動しなかった。
若くて体力のある女なら、そんくらい走れて当然だからだ。
SNS上で「ゴールでフワちゃんが待っているかも」と噂になっていたので、それを期待して見ていた。
ところがそれもなかった。
ひざかっくんであった。
エンディングで、やす子はくりいむの上田と肩を組んで『サライ』を歌っていた。
これには大いにゲンナリした。
おいやす子よ。
そこは「やめてください!セクハラですよ!」と上田を突き飛ばさんかい!
お笑い芸人が二人もそろってなんてざまだ。
恥を知れ!
・・とまあボロクソ叩いたものの、今年の24時間テレビ。
見ごたえがあるものもあった。
それは初日に放送されたドラマ「欽ちゃんのスミちゃん」だ。
ワシはこれをまったく期待しないで見始めたのだが、なかなかの良作であった。
売れないコメディアンの欽ちゃんを支える踊り子のスミ子さん。
しかし欽ちゃんの人気が大ブレークすると、彼女は欽ちゃんの元を去る。
「私の存在が欽ちゃんの足を引っ張るのでは・・」と自ら身を引いたのである。
今よりはるかに職業差別がヒドイ時代だったから無理もない話だ。
しかし欽ちゃんは「スターの座を捨ててでも、彼女と一緒になりたい」と周囲の反対を押し切り、記者会見を開く。
「僕、結婚してるんです。相手はスミ子さん。子供もいます」
実は、欽ちゃん。
まだ入籍もしていないのに、マスコミの前で結婚宣言したのである。
つまり、これはテレビを使って、どこかで見ているであろう、スミ子さんへ公開プロポーズをしたということなのだ。
こうして二人はゴールイン。
どうよ、これ。
ワシ、24時間テレビではじめて泣いたよ。
もうね、この作品、全国民が見るべし。
国民にマイナカードを義務付けるより、このドラマの視聴を義務付けるべし。
ワシは本気でそう思っている。
特におまえ。
売れない時代に懸命に支えてくれた奥さんを、売れたとたんに容赦なく切り捨て、ギリギリガールズと結婚したミスチルの桜井よ。
てめえはこのドラマ、最低百回は見ろ!