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映画ドラえもん

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記事一覧

映画感想『ドラえもん のび太の恐竜2006』(2006年)

2023年4月23日 Amazon Prime Videoにて鑑賞。

 小学1年生のとき生まれて初めて劇場で観た映画作品であり、思い入れが強すぎる。

 改めて観ると、絵柄があまりにも普段と違うので驚く。アニメ表現としては間違いなく面白いんだけど、普段見慣れているキャラクターが極端に崩したタッチで描かれるのは困惑する。非現実的でぶっ飛んだ表現も多くて、砂浜に埋まった5人が這い出る場面の描写なんか

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映画感想『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い』(2007年)

2023年12月16日 Amazon Prime  Videoにて鑑賞。

 リメイクものの中では一番改変の大きい作品。
 原作になかったキャラクターの投入、ゲストキャラ同士の家族愛や絆の強調という要素は本作以降のリメイク作品恒例といってもいい追加要素となっている。
 加えて本作では、追加されたゲストキャラに絡むツイストの効いた展開が新しく用意されて話がやや複雑になっており、それに伴って原作にあっ

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映画感想『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(2008年)

映画感想『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(2008年)

 歴代ドラえもん映画の中でも一番の異色作!
 良く言えば意欲作・カルト映画、悪く言えば駄作・失敗作だけど、どちらにしろこんな映画はシリーズで他に存在しないし、今後も作られる事は無いだろう。文字通り空前絶後の、ある種ずば抜けた作品なのは間違いないと思う。

 前作『新魔界大冒険』が論理的で情報量の詰め込まれた作品なのに対し、今作は真逆のアプローチだった。
 どういうことかというと、物語を一つの本筋に

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映画感想『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』(2009年)

2023年12月22日 AmazonPrime Videoにて鑑賞

 アニメとしては前3作からグッとおとなしい作りになった。前作が大暴れしすぎたのもあるけど、今作がそつのない作画になった原因のひとつは、物語のモチーフにもあると思う。
 今作のストーリー上、いちばん重要な要素は「重力」だ。そのため、物理的な動きを正確に描写しなければ、話自体の説得力に関わる。だから物理的な動きのリアル度を高くする必

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映画感想『ドラえもん のび太の人魚大海戦』(2010年)

2023年12月24日 AmazonPrime Videoで鑑賞

 子供の頃観た時もつまらなく感じたけど、今観ると積極的にダメな作品だなと思った。ドラ映画シリーズのマラソンしてるとこういう作品にぶち当たることもあるのか。厳しいぜ……。

 色々と思うところはあるけど、絞って書くことにする。

 まず話がよくわからない。
 ソフィアの家出、故郷の星探し、王者の剣探し、静香誘拐、怪魚族との戦争…と、

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映画感想『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』(2011年)

2024年1月6日 AmazonPrime Videoにて鑑賞

 前作『人魚大海戦』があまりにもあんまりな作品だっただけに、今作のクオリティの高さにはホッとする。
 まず最初に、本作はこれまでのドラ映画と比べて“ギャグセンが高い”ことを指摘したい。
 のび太のママが「狭い家」と何度も言われてだんだん怒る(しかしのび太は気づかない)とか、ジュドの頭脳が暴れて翻訳コンニャクがずれ落ちるので会話が成り

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映画感想『ドラえもん のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー~』(2012年)

2024年1月10日 AmazonPrime Videoにて鑑賞。

 ここまでの個人的ワースト作品『人魚大海戦』と同じ監督によるもう一つの作品で、やっぱりこっちも良い作品とは言えなかった…。
 この2作の良くなさはどちらも根深いものがあると思うんだけど、それが別ベクトルの根深さなのが興味深い。『人魚大海戦』は戦争や美醜や世襲といった、現実世界でセンシティブな事柄に対する倫理的な甘さが良くなかった

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『のび太のひみつ道具博物館』(2013)とドラえもんがひみつ道具でない理由【映画ドラえもん感想】

2013年公開『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』
2024年1月13日 AmazonPrimeVideoにて鑑賞。

 全編が能天気な調子で進み、とにかく多幸感に溢れたエンタメ全振りの作品で、シリーズの他作品と一線を画している。未来が舞台ということもあり、テレビの誕生日1時間スペシャルに雰囲気が近い。
 絶対的な敵役がいないのも異例で、最終的にゲストキャラ全員に好印象を持

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『新・のび太の大魔境』(2014年)と、結果を先取りする約束【映画ドラえもん感想シリーズ】

2014年公開『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~』
2024年1月16日 AmazonPrimeVideoにて鑑賞。

 今をときめく八鍬新之介の初監督作品。雨の降りしきる暗い夜の街をお腹を空かせた主人公がとぼとぼと歩くアバンタイトルや、爆撃や火炎の恐怖を容赦なく描くクライマックスは『窓ぎわのトットちゃん』に先駆けている。

 映画ドラえもんシリーズにおいては、今までのリメ

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『のび太の宇宙英雄記』(2015年)とアロンの孤独 【映画ドラえもん感想】

2015年公開『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』
2024年2月1日 AmazonPrime Videoで鑑賞。

 公開当時観たときの印象があまり良くなかったのでどうかと思ってたけど、改めて観てみるとそんなに悪くないじゃん、という印象になった。

 ギャグの幼稚さが最初観たときに気に入らなかった一番の要因だったと思うけど、それは確かに今回も感じた。
 のび太のズボンが脱

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『新・のび太の日本誕生』(2016年)と0点の答案が紡ぐ歴史【映画ドラえもん感想】

2016年公開『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』
2024年2月5日 AmazonPrimeVideoにて鑑賞

 出た!見事な傑作!アダプテーションのお手本!

 まず冒頭のククルが登場するシーンから、作画が目をみはる完璧さで驚いた。今までのシリーズにあった揺らぎのある線とも、前作『宇宙英雄記』や普段のTVシリーズのような普通の線とも違う、とても自然だけど映画的で豊かな質感のある描線の人物

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『のび太の南極カチコチ大冒険』(2017)と反・“子供っぽさ”のゆくえ【映画ドラえもん感想】

2017年公開『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
2024年2月14日 AmazonPrimeVideoにて鑑賞。 

 公開時に観に行き、そのときは結構良い印象だったはずなんだけど、ストーリーもキャラクターも全然覚えていなかった。
 なぜなんだろうと思いながら観返してみると、確かに悪くない作品だけど、突出して良い作品かと言われるとそうではないと言いたくなるような、個人的にとても微妙な

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映画感想『ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』(2023年)

2023年3月11日鑑賞
内容のネタバレを含みます

 面白かった。
 出木杉による冒険の舞台の提示、日常生活に追い詰められて現実逃避したがるのび太という映画ドラえもんとしてこれ以上ないくらいテンプレート通りの始まり方をする今作。しかし内容はといえば、今までのシリーズになかったテーマや描写に挑んだ意欲作だった。

 いつものメンバー、特にジャイアンとスネ夫が優等生的になるのと引き換えに徐々に個性を

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