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わたしの話

14
わたしを知るためのヒントのような話。
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#父のこと

わたしの父。

わたしの父。

父について思い出しながらちょこちょこ綴っていっています。

もしまだ読んでなければこちらを先に。

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誰のせいでもないことが一番やっかいなの-2-

誰のせいでもないことが一番やっかいなの-2-

昨日、インスタに松田聖子さんの赤いスイートピーの弾き語りを投稿した。

その歌詞の中に、

とあって、瞬間的に
"タバコのにおいのするシャツ嫌だな"
"タバコのにおい大嫌いなんだよな"
と思ってしまったのと同時に、なんだかちょっぴり懐かしい記憶も蘇った。

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誰のせいでもないことが一番やっかいなの。

誰のせいでもないことが一番やっかいなの。

そう。
わたしはいつものように誰かのせいにしたかった。

子供のころ、よく母に言われていた。

"ほら、またヒトのせいにして!"

わたしは、わたしが悪いことをしても、

"○○があんなことしたから、仕方ないじゃん"
"○○が先にしたんじゃん!"

なんて、ヒトのせいにしてしまう子だった。

子供ながらにも、ヒトのせいにしてしまうたびに、なんだか分からないけれど、自分の価値が少しずつ少しずつ下がっ

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父を消した日。

父を消した日。

父はわたしの名前を呼んだ。まわりはなにかざわついている。
でも、この、ざわついている、というのはあくまでもわたしの想像でしかない。父が"そういう"行動をしたということをあとから知らされたからだ。
わたしにとっては、父の"そういう"行動は、辛いことでしかなかった。

『名前を呼んだだけなのに、ひどいね』
『ほんとうのことを言ってしまえばいいのに』
どこからか声がする。

知られたくなかった、恥ずかし

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