【味噌】味噌オタクがフリーズドライ味噌汁について調べてみた
最近味噌汁市場で熱いインスタントみそ汁。中でもフリーズドライ味噌汁がHOTらしいので、フリーズドライについて、実際の商品も食べながら調べてみました。
私は、”心と身体の健康を楽しく学べる場を提供したい”と思い、市民講座などを開催しています。その中で、楽しく体感できるようにと”味噌玉作り”や”味噌仕込みワークショップ”なども行っています。
作って楽しく、食べてほっこりする味噌玉は、食や健康への意識変化をもたらすことにも実際役立っているようです。
参加者の方には、原因不明の不調で病院通いだったのに、味噌玉をきっかけに朝ごはんに変化が出て、気づいたら病院に行かないほど元気になっていた、とうれしそうに話してくださる方もいました。
そんな私のトレードマークとなりつつある味噌玉ですが、欠点として、常温で長期保管ができないこと。
すぐ食べるにはいいのですが、持ち運びに便利だったらいいなと思っています。
離れて暮らす父の健康が心配で、手作り味噌やだしをあげたりしますが、味噌玉は常温では送れません。父が自分で簡単に、できるだけ体によい味噌汁が作れたらいいなとずっと思っています。何かいいアイディアないかなと。
そこで、手軽といえばインスタント。味噌汁ならインスタント味噌汁。
味噌玉の仲間、市販のインスタント味噌汁(即席みそ汁)について、今回調べてみました。
インスタント味噌汁について、ずっと、「塩分高そうだなー、色々気になるなー」と思って遠ーくから眺めていましたが、思い込みだけではダメだと思い、もっと調べてみることにしました。
今回、有名どころのフリーズドライ味噌汁も家族でいくつか食べてみたので、後半にご紹介します。
インスタント味噌汁の種類
種類は粉末タイプ、生味噌タイプなどありますが、ここでは特に最近進化しているフリーズドライ味噌汁について注目していきます。
フリーズドライ味噌汁の中でも、味噌が粒状のものや、固形のものなど様々です。
フリーズドライとは
まずはフリーズドライについて。
フリーズドライとは
フリーズドライ製法の利点
フリーズドライ製法による利点をご紹介。
1.栄養が損なわれにくい
フリーズドライの味噌汁は、栄養価の損失が少ないそうです。急速に凍結させたものを乾燥させるため、ビタミンやミネラルなどの組織が破壊されず、しっかりと栄養を補給できるようです。
フリーズ(凍結)させて、ドライ(乾燥)させることで、食品の水分が凍結し、真空状態で乾燥させることで、水分のあったところがなくなりスポンジ状になります。ほかの乾燥製法に比べて食品に過度な熱をかけずに乾燥できるためです。
2.賞味期限が長い
賞味期限は1年~5年ものまであります。(商品による)
保存が効くため、お湯さえ準備できれば、様々な場所に持っていくことができます。保存食や災害用の非常食としても活用されています。軽量なため、キャンプや海外旅行へ持っていく方もいますね。
3.作りたてのおいしさがそのまま味わえる
フリーズドライ製法により、色や香り、風味を保つことができます。これも急速凍結、乾燥させる技術によるものです。
フリーズドライ味噌汁で有名なアマノフーズさんでは、食材の仕入れから完成まで1週間以上かかるそうです。凍結も-30℃で8時間、乾燥で24時間以上かかるそうです。
私たちが袋を開けて食べるまでには数十秒ですが、たくさんの手間と時間がかかっているのですね。
インスタント味噌汁市場について
まず、味噌の国内消費量。残念ながら減少傾向だそうです。
一方、インスタント味噌汁(即席みそ汁)市場は上昇傾向にあります。
生活スタイルや、食の多様化により、味噌汁を作る人が減る一方で、味噌汁を手軽に飲みたいと商品を手に取る方は多いのかなと思います。
実際、フリーズドライ製法の技術も進化し、おいしさもアップしていることも要因でしょう。
買ってみた!
スーパーでいくつか買ってみました!
その中でも今回は個包装の商品に注目。
調べたり、商品を手に取ることで、いくつかの発見がありました。
味噌汁は作るから即席味噌汁はそれほど関係ないかなと思って、詳しく見てこなかったのですが。いやはやお味噌れしました。
もとい、御見それしました。
その私的発見をいくつかご紹介します。
まず驚いたのが種類の豊富さ。
ニュースや情報媒体から聞いてはいましたが、
日頃あまり目にとめていなかったスーパーのインスタント味噌汁(即席味噌汁)コーナーの前で驚きました。幅広く設置されたコーナーにメーカーも種類も様々な商品が陳列されています。
定番のねぎや、まさか肉も入った豚汁。ほうれん草やなすも多く見られました。
そして、想像と違った塩分量。
通常の味噌汁の塩分量が1.5~2.0g/杯とされていますが、昔のインスタント味噌汁は2.0g/杯以上のイメージでした。しかし、減塩の傾向も強く、フリーズドライ味噌汁を見ると、1.5g前後の商品が多かったです。減塩タイプも数多く販売されています。
企業で色々な工夫をされているのでしょう。
添加物は私は詳しくないのでここでは触れませんが、
スラッシュ「/」以降は添加物とされており、スーパーのインスタント味噌汁のほとんどには、何かしら入っているものばかりでした。
長期保存やおいしさのために、添付されているものかなと想像できます。
食べてみた!
そしてお店で気になって買ってきた商品たち。
正直、色々あって悩みました。
どんな味だろうと考えるとわくわくするし、どれも試したいけど、家で味噌汁作れると考えると高いと思ってしまう(貧乏性)。
では、厳選してきたものたち、いただきます!
トップバッターNo.1
〈アマノフーズ〉つるり なめこ 赤だし
子どもたちが大好きななめこの味噌汁。
こちらはさっぱりと赤味噌が入っているようでした。
なめこの触感やぬめりもちゃんとあります。
なめこを扱うのが面倒という方にもいいかもしれませんね。
内容量8g/個
塩分量1.7g/杯
お次は肉入り!
〈アマノフーズ〉贅沢 豚汁
買ってきたものから主人が選んだもの。
近所のスーパーでは一番お高いシリーズでした(税込み150円)。お目が高い(笑)
熱湯を注ぐとお肉も野菜も元通り。
普通においしいですね、さすが。
我が家の豚汁と違うことは、食材がずいぶん薄いこと。
好みがわかれそうですね。原材料名には、「麦みそ、調合味噌」と書いてありました。
アマノフーズ商品は崩れないように具材がケースに入っていました。
内容量12.5g/個
塩分量1.5g/杯
お次は、大容量&固形ではなかった
〈味の素〉具たっぷり味噌汁 ごろごろ なす
こちらは一体になっておらず、味噌と具が別々になっていました。
揚げなすが、厚みもあり触感もありました。
油揚げも加わり、油分がある分、コクがありおいしかったです。
味噌の種類は書いてありませんでした。
内容量15.3g/個
塩分量1.7g/杯
最後は定番?
〈永谷園〉長ねぎ あさげ
一般的なお味噌汁という感じですね。定番の味な気がします。
ネギは大きくて食べ応えはありますが、フリーズドライのネギの触感はもっと進化しそうですね。
ちなみに有名な永谷園のあさげシリーズは
「あさげ」は2種類以上の味噌を使った「合わせ味噌」、ひるげは「赤味噌」、「ゆうげ」は白味噌を使っているそうです。
こちらはあさげなので合わせ味噌でした。(米味噌と何かかな?)
内容量8g/個
塩分量1.7g/杯
今回は以上4商品。
これらは減塩タイプもありました。今回はまずは基本からで通常タイプです。
共通して言えることが、おいしいし、具の触感など損なわないようになっていて驚いたこと。
ただ、家庭の薄味の味噌汁に慣れているせいか、どうしても私たちにはどのお味噌汁も味が濃く感じました。その分おいしいのですが、最終的には、子供たちは半分こしてお湯を足しました。こちらの4種はどれも熱湯160㎖を加えるものでした。私も味見の後少しお湯を足しました。
それにしても、昔の液体のインスタント味噌汁の記憶しかなかった私にとっては、食材がゴロゴロ入っていることに驚きました。そして、味もさすが有名メーカー。どれもおいしかったです。日本の食品メーカーの努力と進化を感じました。
日頃は手前味噌でほぼ毎日味噌汁を作るので、なかなか購入することはありませんが、やはり知ることは楽しいと思いました。
味噌汁は材料がシンプルな分、原材料に並ぶカタカナなどが気になってしまう性分ですが。
それでも私は、お味噌汁をきっかけに、欠食がちでなんだか不調な方にも、朝ごはんを食べることにつながるといいなと思います。
食事は体の状態、心の状態にも大きく関わっていると自分の経験からも感じるので。
忙しいときには市販品などを活用しつつ、
「やっぱり食べるものって大切だな」
と気づき、食材を選びから自分のために、簡単でも食事を準備できるようになるといいなと思います。
そのきっかけとなる、手軽に食べられ身体にもうれしい、かわいくてプレゼントしたくなる
そんなインスタント味噌汁をいつか作りたいなと妄想しています。
今回のフリーズドライの情報は、アマノフーズさんのHPや、学研「フリーズドライのひみつ」の本を参考にさせていただきました。
どちらもネットでも見ることができるのでご利用ください。
ほんとフリーズドライってすごい!(まとめが語彙力不足(笑))