ライブの感想書いてたけど、シンプル就活生の悩みに着地
握りしめたレモンサワーが刻一刻と冷たさを失っていくのを少し感じながら、意識はほとんどステージに注がれていた。冷めたレモンサワーの味は覚えていない。気付けば顔は涙にまみれていたが、次の瞬間にはニヤついた顔がそこにはあった。
ステージ全体を見下ろすことのできる2階指定席から見える景色は、ここではないどこかへと意識を奪っていき、気付けばそこでは心と音が一体となっていた。
最高、感動、幸せ、圧倒的、繊細、美しい、夢?臨場感?そんなありきたりな言葉じゃなく、自分だけの言葉で表現したいと思うのは、考えてみれば誰のためでもなく自分のためであると気付く。
どんな言葉なら表現できるのだろうかと考える一方で、言葉で形を与えようとすることの暴力性やその傲慢さについても思いを巡らせる。
自分がしたいことは、大まかに言うと何かを伝えることだと思う。強い気持ちと強い愛は持ってるのに、その先のビジョンにリアリティがないと先生からダメ出しをされる。いろんなアドバイスが宙ぶらりんで、善意が善をなしていない。あんまり勝手なこと言わないでよと、心のうちの何者かが顔を出して、いつも通りの堂々巡り。
…進路が決まらない。