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2年以上カレーを作り食べ続けた者による「カレーに入れる野菜打順表」
一人暮らしをしていると料理好きでない限り困るのが、自炊だと思います。
外食という手もありますがお金の面もありますし、私はどちらかといえば自分で作った料理の方がいい意味で味が薄くて好きなので、出来る限り自炊をしたいと思っています。
しかし、毎日自炊をすることもこれまた一苦労で、平日などは家に帰ると疲れくたびれて料理をする気力も湧いてきません。
自炊をしたい。けれども、そんなに毎日料理できない。
そんな葛藤を抱えた私ですが、ある一つの解答に行き当たりました。
それは、「カレー」です。
カレーを日曜日に大量に作ります。すると、月曜から土曜日まで、鍋を温めるだけで、ほら簡単、おいしいカレーの出来上がり。
ルーが足りなくなってきたら、トマトジュースを入れて増量します。ついでにキャベツや鶏肉などを追加で入れます。カレーをご飯に注ぐ際にチーズをご飯の上においておくと、これがまたおいしい。
保存もとても簡単です。冬はそのまま置いといて、夏は鍋ごと冷蔵庫にぶち込みます。
ご飯も、冬は日曜日に大量に炊いて置いときます(夏は頑張って毎日炊きます)。
そうして、カレーの黄金ルーティーンを毎日続けていると、いつの間にか2年もの時が経過していました。
そしてこの期間、色々な野菜をカレーに放り込み味の試行錯誤を繰り返しました。
その結果、高校野球マンガを想定したカレーに入れる野菜打順表ができましたので、ここでお披露目したいと思います。良ければ見ていって下さい。
カレーに入れる野菜打順表
監督「バーモンドカレー甘口」
1番 センター りんご
野菜といいつついきなり果物。圧倒的あまみとシャキシャキ感。それでいて、カレーに違和感なく溶け込む。高校野球マンガで言えば、個人力が高く割となんでもできて足も速く、試合に左右されず結果を残すタイプの外国人のやつ。切り込み隊長。切ってる最中につまみ食いもできる。
2番 セカンド たまねぎ
抜群の安定感。作りたてはシャキシャキ感がとても良くて美味い。その後は、ルーに溶け込んで他の野菜の旨味を存分に引き出す脇役に徹底する。試合開始直後に安打を量産して大暴れし、中盤終盤で存在感を消しチーム全体のパフォーマンスを存分に引き立てる仕事人。チームのみんなから信頼を得ている。キャプテン。ファーストゴロとか絶対カバー行くし、ライトからの中継のときとか判断めっちゃ良いやつ。
3番 ファースト エリンギ
口に入れたときにそのインパクトを残す、なんといってもあのコリコリの食感。内角の球をコンパクトにバットを振って、レフトとセンターの間に痛烈な打球を飛ばし2塁打を放つタイプのちょっと体大きめの右バッター。たまったランナーをしっかりホームに返す。
4番 ピッチャー にんじん
カレーの主役。本チームの主役。圧倒的カレーとの相性のよさ。皮はむくのがめんどうなので、そのまま入れる。最後まで形が崩れず、にんじん単体でも十分おいしいので、スタミナもしっかりあって堂々とピッチングをするし、バッティングも申し分なく個の力で打開する力を十分持っている。学業の方も多分優秀でなんでもできるやつなのだが、あそこの皮だけむけてなくていじられるやつ。
5番 レフト 獅子唐
辛味がカレーに抜群に合って美味しい。切るのも簡単。辛口おらおら系で髪の毛つんつんタイプのやつ。ボール玉にも手を出してしまったりランナーで暴走したりするが、バットを積極的に振るし長打力がある。
6番 キャッチャー パプリカ
ほんのり甘さにみずみずしい食感。色合いがよく、カレーに入っていると色とりどりになる。同様に、チームでも明るい存在。守備のはじめとかに「しまっていこーーー」って大声出してチームの気を引き締めるやつ。バッティングは、変化球に柔らかく対応して流し打ちしてシングルヒット打ってそう。
7番 サード にんにくのめ
これを入れるだけでカレーの味がガラッと変わる。味に少し癖が出るのだがそれがめちゃくちゃ上手い。チームでも、いると雰囲気がガラッと変わるタイプのお調子者ムードメーカー。試合前に相手チームのベンチにやいやいと挑発しに行くがチームメイトからげんこつ喰らって涙目で返ってきそう。彼が不在のときは、チーム全体の士気が下がる。
8番 ショート ゴーヤ
カレーに少し苦味が出るのが良い。にんにくのめと同じく、カレーの味に少し癖が出るのだがそれがめちゃくちゃ上手い。打撃力は低めだが守備がテクってて上手い。口数は少なめだけど、チームミーティングでみんなが言いづらい苦いことも的確に言ってくれるやつ。
9番 ライト なす
単体では味はほとんどないが、カレーのルーを吸収してその旨味を存分に発揮する。個の力はないが、いろんな人のプレーを見ては吸収して自分のプレーに落とし込む、勉強熱心で伸びるタイプのやつ。周りをしっかり見てる。練習後の自主練とかも多分熱心にやってる。
ベンチ
キャベツ
後からルーを増量するときの具材。そもそも火を通さずとも食べれるので、何も考えず鍋にぶち込んで温めたら完成。
ジャガイモ
皮をむくのがめんどくさいのと、長時間煮込むと崩れるので、ベンチ。しかし、自他ともに認めるカレー界の天才。野球漫画でいえば練習に全然来ないけどめっちゃうまいやつ。チームの意向とそりがあわず試合では出番がないため、ぐれてヤンキーになってる。
かぼちゃ
切るのがめんどくさいが、すでに切られてるやつがスーパーで売ってあるのでそちらを使用。甘くておいしい。崩れてもおいしい。
えのき
他の野菜とは違ったしゃきしゃき?こりこり?食感でおいしい。切るのも簡単。
ぶなしめじ
優しい食感。存在感はあまりないが、カレーに入ってないと何か物足りない感がする。切るの簡単。
椎茸
コリコリの食感がたまらない。お値段が少し高いので、たまに入れる。
ピーマン
ほどよい苦味と食感。へた以外中身の種もわたも全部入れる。
ねぎ
ネギ特有の食感。太めに切ってカレーにぶち込むと、食べたときに中からネギの旨味が出てきて大変美味しい。(というか細かく切るのがめんどい)
ブロッコリー
ふさふさの部分も茎の部分も全部放り込む。できたては存在感があってとても美味しいが、煮込んでいくとだんだんカレーのルーと一体化していく。
ほうれん草
具材全部鍋に入れた後、ほうれん草で蓋をする。簡単に煮こまる上にカレーが緑っぽくなる。上のほうに乗ったほうれん草はつまみ食いする。
セロリ
単体でセロリ味出してくる。切ってる途中にマヨネーズとケチャップでそのままつまみ食いする。
アスパラガス、ニンニク、小松菜、みょうが、みずな
全部うまい。
モロヘイヤ、なめこ、おくら、なっとう
ねばねば4兄弟。なっとうはカレーの上にのせて食べる。
少しカレーの食感や風味を変えたいときは、4兄弟をカレーにぶち込む。
【結論】カレーに野菜は基本何を入れてもうまい
ただ、白菜はみずみずしすぎてカレーとあんまり合いませんでした。良く煮込むとカレーのルーに溶け込んでいっておいしくなります。