「富山の街」いつ知れず行き交うは藥のかほり
富山といえば。
越中富山の「薬売り」。
こんにちは。私事ですが少し前に、登録販売者試験に合格しました。ひとまずは、よかったと安堵しています。どちらかというと、これが始まりになります。これから、邁進していけるようにと思っています。とは言え、これで私も晴れて、薬売りの一端になれました。
些末な話ですが、常用される薬よりも旧字の形の方が意味が近しくて気に入っています。
昔々の謂れですが「くすり」には「奇すしき」、言うなれば不思議な、神秘的なという意味がある言葉が転じて「くすり」と言われるようになったとされています。
旧字にはこんな説があるとされています。文字を分解すると、楽の字の真ん中は白と書いてありますが象形だとこれは鈴の形に見立てられるそうです。そして、それを糸に吊るしてある。木の持ち手になって吊るした鈴を支えています。さて、何か思い当たりませんか?
ご存知の方もいらっしゃいましょう。神社で使われる「神楽鈴」です。今でも鈴祓いという清めの儀式の中でもよくあります。科学が発展していない中での病気や祟りを祓えるのは、祈祷や儀式と信じられてきました。願えば叶うという信仰が強かったのも大きいのでしょう。また、楽という字には治るの意も含まれていたため、自分があるべき状態になる神秘を表わして「くすり」と呼ばれていたそうです。もしも、街中で「藥」と書かれた薬局があったなら、元気でも思わず食い付いて入ってしまう気がします。どんなお薬が置いているのかとても興味があります。
合格が発表になる前、なんとなく手ごたえはあったので調子よくも受かった前提で「富山の薬の博物館行ってみたい、仮に今回がだめでもこの観光見聞で次に活かせたらいいかな。」くらいに思って調べてました。
観光って自分で言ってては世話ないなって?
確かに。そこはまあ、どうぞご寛仁ください。
それから、この薬の街に来るよりも前に岐阜にある「内藤くすり博物館」を2もしくは3回訪れていました。富山と岐阜で、いかに違うのか、登録販売に合格した記念にそれぞれを訪れた見聞を投稿してみるのも一興かなと思い立った次第です。この次の記事は岐阜にある「内藤くすり博物館」のものです。博物館一か所なので、少々勝手は違いますが、比較して楽しんで頂ければいいなと考えています。
昔の薬売り、それをイメージした際真っ先に浮かぶのは、あの「モノノ怪」の煌びやかな衣装を纏って目立つ化粧をされて、背負子を背負っているあの姿でした。どこか怪しい微笑みや斜め上の言動も含めて、薬売りさんかもしれません。また、背負子という道具だけなら、落ち着いた藍や紺、黒の着物を身に纏い、幟片手に練り歩く人物像が浮かびます。歴史の博物館行くとそういった装束が多かったかなに思います。
実際にそうだったのか、また薬売りとは何なのかを今回の弾丸旅でより詳しく知られたらと思いたった次第です。
では、ここからは皆々様のお時間、頂戴できれば幸いにさうらう。
*上の人形は「金岡邸」でご覧になる事が出来ます。
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