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1-3 販売価格は妥当か。~市場価格に騙されない~

こんにちは、ノジーです。

本日もどうすれば売れるのか。連載企画の内容を記載致します。
今回の内容は、販売価格は妥当か。というテーマです。

私の会計事務所時代の話も踏まえて記載しますので、少し会計チックなお話も出てきますが、難しいものではありません。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

販売価格は市場価格で決めてしまっていないか

さて、さっそくですが、皆さんは自社の商品価格をどの様に設定していらっしゃいますでしょうか?
最も多い方法は、市場価格(業界の平均値)に合わせるという方法かと思います。

しかし、本当にその決め方で良いかどうかは疑問を持つべきです。

もちろん、商品・サービスによっては業界で値段が決められているなどの理由で市場価格を参考にせざるをえないものもあると思います。
しかし、そういった特殊理由がなければ、販売価格はお客様に合わせるべきです。

お客様に合わせるためには、まずお客様が現在の市場価格にどんな感想を抱いているのか、また、商品に満足した場合、高単価でも購入されるかどうかを知る必要があります。

そのためにまずは、ターゲットリサーチから始めてみましょう。

安すぎてはブランド力が下がる

また、商品によっては業界参入が初めてとなるモノであったり、企業が事業転換をし、新市場に参入するため、まずは低価格で始めようと考えるところもあるかと思います。

しかし、低価格参入は慎重に決めなければなりません。

なぜなら、安すぎるという事実は、お客様に不信感を与えてしまうことがあり、商品価値を下げてしまい、結果、企業ブランド力の低下につながってしまう恐れがあるためです。
(幻冬舎メディアコンサルティング参照)

もちろん、一概に値下げが悪いとは言えませんが、値下げを行う意味と起こるべきデメリットについてはしっかりと把握しておきましょう。

値決めは経営である

ここまで、商品販売価格の妥当性、決め方について記載をしてきました。
販売価格について、ある有名な言葉があります。

値決めは経営である(京セラ:稲盛和夫)

稲盛経営12カ条より

商品の販売価格は、売上に直結します。
まずは売上の公式を見てみましょう。

売上高=販売単価(価格)×販売数(個・回など)

この公式からわかる通り、売上高は販売価格を上げるか、販売数を増やすか、両方を上げれば増加します。
取り分け、販売単価の向上は販売数を増やすよりも収益向上に大きな効果をもたらします。
逆を言えば、販売単価の減少も収益性に大きくダメージを与えてしまうのです。

私の昔のお客様は売上向上に伸び悩んでいました。
様々な商品を改良し、展開しては取りやめることを繰り返していましたが、主力サービスの単価を1,000円上げるという決断をしたところ、収益性は向上し、黒字転換できたという事例があります。

販売数が確保できるのであれば、販売単価を上げてみるという意思決定も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ゆくゆくはその価格によって、商品のブランドイメージが高まる効果も期待できます。

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