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愛のこと

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自分と誰かを大切に想うこと
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共に生きるは

共に生きるは

まだ足取りの覚束ないこの人と、未来が霞んで見えない不安の中を、私は手探りで進んでいます。どこで、足元の小石に足をとられて転んでしまうか、強風にのって飛んでくる枝葉は私たちを傷つけやしないだろうか、見えない不安は私の想像の中でだんだんと大きくなっていきます。最期まではぐれずに登りきれるかも分からない、頂上の見えない霧の深い山の傾斜を歩んでいます。

この人よりもっと山登りが上手な人が、一緒に登ろうよ

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いとしのゆたんぽ

いとしのゆたんぽ

明日も朝が早いのに、時計はもう夜の3時。お風呂上がりで作業をしていたから、足はもうすっかり冷えてしまっていた。

自分で決めたことなのに、もう挫けそうになっている自分が憎い。こんな嫌悪に陥るくらいなら、はじめから決まりなんて作らない方がいいかもしれない。

おもい足をベッドまで引きずってゆく。するすると布団に足を滑り込ませること、あなたの温もりが肌に伝わってきて、気持ちまで緩めてゆく。

夜なべし

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ひとくちのかち

ひとくちのかち

こってりしたものはすぐに飽きてしまうから、あんまり沢山食べられないのだけれど、どうしても食べたい時がたまにある。炭酸の強い飲み物も、時々どうしても飲みたくなるのに、おいしいと思えるのはいつだって最初のひとくちだけで、あとは甘ったるいピリピリを耐えるだけになってしまう。そうと分かっていながら、どうしても、ひとくち目の感動を求めてしまう。ひとくちだけ、分けてくれる人がいればなぁ。そんなワガママは、独り

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おならのはなし

おならのはなし

女の子は人前でおならなんてしないよ

昔の恋人にそう怒られたことを今でも覚えている。たかがおならと思えたらよかったけれど、あの頃の私は自分を否定されたような気がして、それだけのことにひどく傷ついた。

私は私である前に「女の子」で「日本人」で「人間」であり、そこからはみ出してはいけないのだと、型に押し込まれたような窮屈さを感じた。出るものは出すべきであって、我慢するべきじゃない。そう言われて育てら

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