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さ き
2019年9月25日 23:34
溢れんばかりの愛情に満ちていて、とびきりの優しさに包まれていた日々が、人並みに落ち着いてゆく。お洒落なフレンチや、老舗の料亭のような特別を、毎日提供できるほど僕らは特別じゃないから。少し味の薄いみそ汁は、日替わりな君の今日の味。コップに残った水垢も、年輪のように重なってゆく僕らの日々の記録。言い返されるのを分かっていながら、たまには文句も言ってみる。なかなか言えない小さな不満だって、聞いておい
2019年10月4日 19:04
数日ぶりのあなたとの時間は、30分だけ。学校から帰ってきて、バイトへ向かうあなたを玄関で見送る。部屋に戻って、ベランダから顔を出して、見えなくなるまで手を振り続ける。繰り返しの日々の一部でしかないけれど、久しぶりに出来たいつも通りのいってらっしゃいが、何よりも嬉しくって、私を少しだけ寂しくさせた。
2019年10月7日 03:15
明日も朝が早いのに、時計はもう夜の3時。お風呂上がりで作業をしていたから、足はもうすっかり冷えてしまっていた。自分で決めたことなのに、もう挫けそうになっている自分が憎い。こんな嫌悪に陥るくらいなら、はじめから決まりなんて作らない方がいいかもしれない。おもい足をベッドまで引きずってゆく。するすると布団に足を滑り込ませること、あなたの温もりが肌に伝わってきて、気持ちまで緩めてゆく。夜なべし
2019年10月11日 12:57
こってりしたものはすぐに飽きてしまうから、あんまり沢山食べられないのだけれど、どうしても食べたい時がたまにある。炭酸の強い飲み物も、時々どうしても飲みたくなるのに、おいしいと思えるのはいつだって最初のひとくちだけで、あとは甘ったるいピリピリを耐えるだけになってしまう。そうと分かっていながら、どうしても、ひとくち目の感動を求めてしまう。ひとくちだけ、分けてくれる人がいればなぁ。そんなワガママは、独り