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miso soup

溢れんばかりの愛情に満ちていて、とびきりの優しさに包まれていた日々が、人並みに落ち着いてゆく。お洒落なフレンチや、老舗の料亭のような特別を、毎日提供できるほど僕らは特別じゃないから。少し味の薄いみそ汁は、日替わりな君の今日の味。コップに残った水垢も、年輪のように重なってゆく僕らの日々の記録。

言い返されるのを分かっていながら、たまには文句も言ってみる。なかなか言えない小さな不満だって、聞いておいた方がいい時もあると思うんだ。長く一緒にいると、なんとなく分かった気になってしまうけれど、きっといつまで経ってもそんな日は来ないんだ。日々新しく生まれてくる君の感情を、知ったかぶりしてあしらうような僕には、どうか死ぬまでなってくれるな。

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