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ひとり遊びはどんどん邪魔して

私の住んでいる街では、桜があっという間に八分咲きになりました。青空に桜がとても綺麗です。

気づけば、モンシロチョウやミツバチも活動を始めました。本格的な春ですね(#^.^#)


ここでは、昔ながらの子育ての知恵を現代の育児に活用しようと、様々なテーマで書いています。

今日は

ひとり遊びはどんどん邪魔してほしい

というテーマで書いていこうと思います。(この場合の年齢は0歳~3歳くらいと考えてください。)


よく、ひとりで遊んでいる赤ちゃんや子どもに対して、他のお母さんが「偉いわね~」とほめている場面、見ませんか?

もしかしたら、読んでくださっているあなたも、ひとりで静かに遊んでいる赤ちゃんや子どもを、偉いと思っているかもしれませんね。


確かに、ひとりで静かに遊んでいたら、家事もはかどるし、自分の用事もどんどん出来ますよね。育児はいつも自分の時間と労力を奪われるので、ひとりでおとなしく遊んでいてくれると本当に助かってしまうものです。その気持ちはとてもよく分かります。

私もそうでした。

ですが昔ながらの日本の子育てのことを教えてくださった方から、ひとり遊びはあまり良くない、どんどん邪魔をしなさいと教わり驚きました。ひとり遊びは集中力を養う、とも考えられていますから、良いものと思っていたのですが・・・

では、どうしてひとり遊びは良くないのか

例えばもっと大きな年齢、年長さんや小学生くらいになって、黙々と一人で絵を描くのに没頭していたり、工作に夢中になっていたりするのは、そこまで言われません。その年齢、0歳から3歳くらいの時期、なのです。


その理由は、その年齢の時になにより大事なことは、人を感じる力を育てることですが、一人遊びに没頭すると、その力が育たないから、です。

赤ちゃんも子どもも器用に両方出来るわけではありません。

今は人に向かう時期、人を感じる時期。その時期は自分とおもちゃの世界に入り込んでしまってはだめなんです。

いつも、どこにお母さんがいるか探し、お母さんの出す音、気配、姿、声が聞こえるかに気を配り、そしてお母さんと目と目を合わせて応対しながら、同じことを共感し、肌を触れあわせ気持ちを通わせる・・・それがとても大事な時期です。

いつもついて回る、離れると探し回り、一緒にいる、そういう風に育ちながら、人を感じ取っていく時期です。

それをおもちゃやテレビなどに没頭するようになってしまうと、人から離れていってしまう、そういうことなのです。


それはお母さんにとってはとても面倒です・・・確かに。いつもいつも赤ちゃんや子どもがあとをついて回り、ゆっくり家事もできません。ですが、昔から日本人はそうして育ててきました。おんぶをしながら炊事や洗濯。遠くでテレビを見せながらその間に・・・というのではありませんでした。

ひとり遊びに没頭してしまうと、人を感じる機会がなくなり、人の気持ちを知る学びの機会を奪ってしまうことなのです。

ですから、赤ちゃんや子どもがひとり遊びに没頭しているなと思ったら、まずは名前を呼んでみてください。振り向いてこっちを見たら、たくさん褒めてください。そうやって名前を呼ぶ遊びをして邪魔してみることが、まず出来る一つのことです。

いつでも我が子が人を探しているかな、感じているかな、とそう思って子育てしていただくことが、将来人の気持ちがとてもよくわかる、お子さんに育つ第一歩なのです。


昔ながらの子育ての知恵ですので、違うな~と思う方もいるかもしれません。心に響いた方は取り入れてくださると嬉しいです。




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