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【紡ぐシゴト】広島県”かわにし”のこだわりを未来に残す活動。

こんにちは。ノダマユです。

未来に残したい風景ってありますか?今回ご縁があり、Webサイト・ショップカードのデザインをご依頼いただいた「Teto teto」さんは広島県三次市にある”かわにし”地区で活動するお母さんたち。先日そのTeto tetoにお会いしに初めて広島に行ってきました。

日本の原風景を未来に残したい

Teto tetoは県外から移住してきたお母さんたち3人で活動しています。移住してきたきっかけは訪れたその土地から臨む風景に感動して。そして、その風景を未来に残していきたいと2021年11月より活動をスタートしました。

現在は地元で唯一の製茶園「貞野製茶園」のほうじ茶を使ったほうじ茶シロップや広島県北部の伝統茶・はぶ草茶を広島県内を中心に店舗販売やオンライン販売を行いつつ”かわにし”地区の魅力を残す活動をされています。

通常オンラインでのやり取りがメインだったのですが、タイミングもあり実際に活動されている拠点へと足を運ぶことができました。実際に足を運んでみると写真だけでは伝わらない血の通った土地の魅力に溢れていました。

車を走らせているだけで知り合いと出会い、会話が生まれる。おばあちゃんたちは縁側に集いおしゃべり。街の中ではなかなかできない光景です。物理的な距離云々というよりも心の距離がとっても近い地域全体が「家族」のような関係なんだろうなと。

半世紀以上守られてきた味を守り伝える

Teto tetoが原材料として使っている貞野製茶園のお茶は農薬に頼らず栽培しているのが自慢。現在貞野さんご夫婦できりもりしながら受け継いできたお茶を守り続けています。雑味がなく味わい豊かなお茶は貞野さん夫婦のあたたかな人柄がそのまま味に表れているようなホッとする味です。

しかしながら茶畑も土地開発などで新しい手が加わることもあり、”かわにし”の風景が変わりつつあることも事実。少しでもこの茶畑、貞野さんのお茶を守っていきたいとお茶に馴染みがない若い人たちにもほうじ茶シロップをきっかけに”かわにし”のことを知ってもらい、足を運んでもらいたいと感じてもらえたらと、ほうじ茶シロップ「うらら」が誕生しました。

ほうじ茶特有の焙煎した香ばしい香りが残るようにと独自の製法で作られたほうじ茶シロップは牛乳や豆乳などで割ってほうじ茶ラテにしても香りなどが負けないしっかりとした味わいを楽しむことができます。(私は寝る前にホットミルクで割って飲むのが好きです)

もう一つの商品である広島県北部の伝統茶「はぶ草茶」もこの”かわにし”地区にある休耕田をなんとか活用できないかと地元で活動していた方々から製法を受け継ぎ一つ一つ手作業で育てるところから鉄釜で手炒りして仕上げます。はぶ草のみで作っているところは少ないそうで、すでに地元では人気の商品とのこと。こちらも香ばしく癖の少ないお茶なので日常の食事のお供に美味しくいただきました。

地元に残る魅力を知ってもらい、残していきたい。そういう思いの中で、初めてのことが多く、悪戦苦闘しながらも地元の人たちのつながりのおかげで生まれた商品だからこそ、大切に育て知ってもらいたい。その思いが詰まっていると肌で感じました。

足を運んで体験して田舎っていいね

Teto tetoはこのほうじ茶シロップやはぶ草茶をきっかけに”かわにし”ブランドを知ってもらい、この地に足を運んでもらい、五感で楽しむことのできるワークショップなども展開として考えているようです。

私も今回のきっかけにTeto tetoを知り、体感することで心の距離の近いコミュニケーションの魅力を再確認することができました。田舎っていいなぁってね。

興味持たれた方はぜひWebサイトで活動を追っていただけると嬉しいです。ほうじ茶シロップも手に取ってもらえるときっとあなたも”かわにし”に足を運びたくなるはず。

オンラインで簡単に繋がることができ、手軽に物を消費することができるようになった時代だからこそ、ちょっと不便だけどその不便さや、手間ひまかけていることが付加価値と変わっていきます。そのことを少しずつ体現しているTeto tetoの活動をこれからも応援していきたいと思いました。

Teto tetoはnoteでもかわにしの風景を発信しています。その土地の空気がそのまま届くような記事です。


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