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【作例写真30枚】X-T50 レビュー 高画質を宿すコンパクトカメラ
2024年5月16日に開催された「X Summit 2024 Sydney」の中で発表された「X-T50」
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ミドルクラスに位置づけらているX-T2桁シリーズの最新モデルがいよいよ登場です。
従来機のX-T30 IIでは搭載されていなかったボディ内手ブレ補正を備え、Xシリーズ第5世代となる裏面照射型・約4,020万画素のイメージセンサーである「X-Trans CMOS 5 HR」と最新の画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載し、フラッグシップ機のX-H2やX-T5と同等の写りが可能になりました。
今回はこのX-T50についてレビューしていきます。
FUJIFILM X-T50
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X-Processor 5が投入されたことでAIによる被写体検出AFが搭載されました。動物、鳥、車、バイク&自転車、飛行機、電車、昆虫、ドローンの検出に対応しています。
またGFX100 II、100S IIおよびX100VIに採用されているフィルムシミュレーション「REALA ACE」をレンズ交換式のXシリーズとしては初めて導入されました。
そして今回カメラデザインが生まれ変わりました。
従来機では少し角ばっており、クラシックな雰囲気がありましたが、今回からは両肩が丸みを帯びたラウンド形状となりました。
特筆すべきX-T30 IIからの変更点としては以下が挙げられます。
・イメージセンサーが「2610万画素 X-Trans CMOS 4」→「4020万画素 X-Trans CMOS 5」
・画像処理エンジンが「X-Processor 4」→「X-Processor 5」
・モニター解像度が「約162万ドット」→「約184万ドット」
・電子シャッターが「1/32000秒」→「1/180000秒」
・動画機能が「4K」→「6K」
・ボディ内手ブレ補正に対応
・被写体検出AFを搭載
・SDXC UHS-IIに対応
X-T50のスペック
価格:約24万円
サイズ:(幅)123.8mm×(高さ)84mm×(奥行き)48.8mm
質量:438g(バッテリー、SDカード込)
有効画素数:約4020万画素
センサー:X-Trans CMOS 5 HR
エンジン:X-Processor 5
連写:約20コマ/秒
ISO:125~12800
手ブレ補正:5軸7.0段
液晶モニター:3インチ 184万ドット
ファインダー:0.39型約236万ドット
従来機のX-T30 IIのサイズは(幅)118.4mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)46.8mm、質量は378gと多少のサイズアップが行われていますが、5軸7.0段もの手ブレ補正が搭載されてこの程度の変更であればむしろ好印象。
そして地味に嬉しいのが背面モニターが約162万ドットから約184万ドットへの更新。数値上は僅かな変更に思いますが、実際に見てみると綺麗になったと感じるレベルの変更でした。
気になる価格については後ほど触れています。
X-T50の外観
次にX-T50の外観を見ていきます。
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前モデルより一回り大きくなりましたが、丸みを帯びたおかげか、実際に持ってみるとそこまでのサイズ感は感じず、コンパクトという印象。
また、控え目であったグリップも大型化され、ホールド性が増しました。コンパクトでありながらも撮りやすくサポートされ、高画質な写真を量産することができるようになりました。
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軍幹部の左部にあったメニューダイヤルがフィルムシミュレーションダイヤルに変更となりました。
最新の「REALA ACE」を含む20種類のフィルムシミュレーションをダイヤルを回すだけで選べるようになり、直感的に切り替えられるためフィルムシミュレーションを楽しみたいユーザーにとっては嬉しい変更かもしれません。
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背面部はAELボタンの配置が変更されただけで、他に大きな変更はありません。
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背面液晶モニターはチルト式ですが、X-T5のような3方向チルト式は実現ならず。
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富士フイルム公式の製品ではありませんが、撮影の補助アイテムとしてソフトレリーズを使っています。
シャッターボタンが押しやすくなる以外に、振動も軽減されるため手ブレ防止にも繋がるのでおすすめです。X-T50以外にも同社他の様々なカメラで使えるので、お使いのカメラに合ったソフトレリーズを使ってみてください。
X-T50とX-T5
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やはりX-T50の購入を検討する上で比較対象となるのはX-T5でしょうか。
細かなスペックではもちろんX-T5に軍配が上がりますが、サイズ感ではX-T50に分があります。画像で見比べるだけでも厚みがかなりスッキリしていることがわかりますし、何よりX-T50を握ったときの小振り感が良いです。
X-T50とX-E4
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サイズ感だけで言えば、X-Eシリーズに近いです。
第5世代のX-Eシリーズはまだ登場していないので、少しでもコンパクトなカメラで第5世代の写りを得たいという方にはX-T50がファーストチョイスとなることでしょう。
X-T50のレビューと作例
それでは実際にX-T50を使用してみて感じたことを作例を交え紹介していきます。
使えば使うほど感じる充足感
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これまでX-H2、X-T5と使ってきて第5世代の写りの素晴らしさを常々体感してきたわけだが、X-T50ではその感覚がまた一味違った。
撮れる画で言えばほとんど同じなのだが、このコンパクトな体からXシリーズ史上最高画質と言われるほど、細部まで細かく解像される画が飛び出てくるのだから恐さすら覚える。
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小型コンパクト以外にも大型化したグリップのホールド感、ダイヤルやカスタムボタンの充実度、そしてX-Tシリーズのシャッターフィーリングによって使えば使うほどに感じる「もうこれでいいじゃん」感
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FUJIFILMの色や質感、従来のフィルムシミュレーションついては以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。
軽さは正義に尽きる
個人的な話をすると私は長いことX-E4を愛機として使用しているだけあって、カメラ選びでは特に質量に重きを置いている。
もちろん軽いだけでいいかと言えばそうではなく、軽くてなおかつ満足のいく画が撮れるのがベスト。そういった意味でX-E4を採用したわけだけれども、第5世代の写りを知ってしまった後は満足いかないように…。
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そんな中登場したレンズ交換式の第5世代Xシリーズとしては最軽量のX-T50
まさにこれを求めていたと言っても過言ではないX-T50は、腰を軽くし、テンポアップを図ってくれました。
軽さは正義、分かり切っていることを改めて知らしめれました。
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UHS-IIの対応
UHS-IIに対応したことで、高画素化による巨大になったデータでも高速転送が可能に。
X-T30 IIではUHS-IIが非対応であったため、UHS-IのSDカードを使うしかありませんでしたが、これで高速連写によるデータ書き込みの時間短縮、PCなどへのデータ転送時間を短縮することができます。
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初めてUHS-IIのSDカードを使うという方には価格的にも性能的にもバランスの取れたProGradeのSDカードがおすすめです。
バッテリーライフが厳しい
バッテリーは引き続きNP-W126Sを採用
既に予備バッテリーを持っていて従来機からの買い替えを検討している方にはありがたい配慮かもしれません。
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しかし、実はバッテリーライフはダウンしています。
X-T30IIではノーマルモードでは約390枚撮影可能でしたが、X-T50では約305枚と減少となりました。
1時間ぶっ続けで撮影した時点で残りバッテリーが約1/3となっていたので、高画素数と手ブレ補正機能の恩恵を享受し続けるには、予備バッテリーの準備が必須となりそうです。
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X-T5の廉価版というわけではない
X-T2桁シリーズといえば、X-T1桁シリーズの廉価版というイメージもあったのだが、今回に限ってはそうでもないかもしれません。
というのもX-T5のオープン価格は24万6,400円、そして今回登場したX-T50のオープン価格は25万3,000円となっている。廉価どころかX-T5よりも若干高い価格となっている。
いくら同じ写りが可能と言えど、シャッターフィーリング、ホールド感、レスポンス、モニターとファインダーの性能全てX-T5のほうが勝っているだけに、同じ価格でX-T50を選択するという方が一体どれくらいいるのだろうと疑問を感じずにはいられないのが正直なところ…。
とはいえ、このカメラのコンパクトさには大きな価値があるので、廉価版ではなく、コンパクトな高性能カメラとしてX-T50を捉えてあげると少しは購入のハードルは下がるのでしょうか。
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他の作例
それでは他にX-T50で撮った写真を載せておきますので、参考程度にご覧ください。
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X-T50におすすめのレンズ
以下の記事ではX-T50と相性の良いレンズを紹介しています。
X-T50と一緒に使うレンズを検討している方は是非ご参照ください。
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