水の音とお湯の音

今週は雨の日が多い。僕は外を歩き回るのが好きなので朝起きて雨が降っていると少し気分が下がる。そんな雨が降っている今日、少し下がった気分を持ち直す為にちょっと小話を。

最近の雨は一月前の雨と少し音が変わった気がしませんか？差した傘に当たって跳ねる雨の音が少し軽くなったような、ピシャッからポツッになったような。

茶道の中でもお釜に柄杓で水を注ぐときに水はチョロチョロチョロという音がするのに対してお湯はトロトロトロという音がするんです。樹木希林さんが出演していた映画『日日是好日』でも触れられていたのでご存知の方も多いかもしれません。

これは水は温度が上がると膨張して単位当たりの体積が軽くなることに要因があるそう。茶道をやる機会もないし、雨音と言われてもピンと来ないなという人に一つおすすめ。実は僕は毎日この違いを使って生活をちょっとだけ楽にしています。

それは朝顔を洗うときそしてシャワーを浴びるとき。給湯器のスイッチを入れていざ顔を洗おうと水を出して恐る恐る手を出してみたらまだ冷たくて指先が凍える思いがした、シャワーを浴びようと思ってお風呂場に入ったらまだお湯になっていなくて思わず叫んだ。そんな経験は誰しもがしてると思うのですが、実はこれ耳を澄ましていると水の温度が変わったときがわかるんです。

洗面台に当たる水の音がシャーッからサーッに変わったら手を出して大丈夫。もう冷たい思いをしないで温かいお湯で顔を洗うことができます。

どうしてもうすぐ春になるときに言うんだよ、もっと早く知りたかったよと思った人ごめんなさい。筆不精以外なんでもありませんでした...

Have a nice rainy day.