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田端で詩劇
たぶん初めて田端という駅で降りた。
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小さな、喫茶付きギャラリーで小さなライブ。
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詩を劇にしたり、朗読したり。
ギターやサックスの演奏が入ったり、古いなじみの観客が
昔話をしたり、その人の書いた詩を朗読したり。
時々コーヒー豆を挽くガ―っという音が聞こえたりするのも
アットホームな感じではあった。
勉強会で知っている人がそういう活動をしているということが
とても新鮮だった。
魂という言葉がふんだんに出て来て
私自身の魂の在り処とか在り方とかをふと考えた。
読まれた詩の中に、「太郎を眠らせ太郎の屋根に雪降り積む」
という詩は、やわらかな微笑ましいようなイメージでとらえられているが
本当は違うのではないかという発想からなる詩であった。
宮沢賢治の「寒さの夏はおろおろ歩き」にも通じるのかもしれないと思った。岩手は山からの冷たい風が夏でも吹いて、米に実が入らないという事が賢治の時代の前にも後にもよくあったのだという。
飢えと地続きの世界。
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詩を読む勉強をさぼりがちな自分にとって良い機会だった。
スピーチした中で、「詩は難しい」と言った画家の人がいて
改めて思った。
パッと見てよくわからない作品は、詩の方が多いかも、と。
実生活とかけ離れている感じの作品も。
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