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間借り鮨まさよ

一つのお店の、営業をしていない時間に
間借りしてすし店を営むまさよ。

三つの店の話が語られる。

一軒めは、バスク料理店
コロナの影響もあり、
今後どういう路線でやっていくか 悩ましい。

悩む店主と、妻の
その店を借りて間借り鮨を始める。
店主と妻の話を聞きながら
仕入れや仕入れ先との人間関係の作り方や
商売の基本方針みたいなことが
二人に伝わっていく。
二人はすれ違っていたが。

二軒目でクローズアップされるのは
借りている店ではなく
その地に根付く、老舗の洋菓子店。

社長の父が急逝し、後継者として働きだす娘。
何か、目新しいことをした方が良いかどうか悩む。
そこに、東京進出をえさに、店の名を奪おうとする会社が出現。


間借りというやり方は
貸す方にとっても、使用料として収入が入ったりするので
悪い話ではない。
しかも、包容力があって悩みを聞いてくれる人なら。

一つ目二つ目は、商売人として
料理人として、一本通すとはどういうことか
ということが語られるのである。

三つめも、そういう「筋を通す」系の話かと思ったら
もう少し突っ込んで
料理人とお客のコミュニケーションという話から始まった。

「今日は何してきた」を確認して塩加減を変える料理人。
そんなことを思いつきもしなかった、
チェーン店を立ち上げ、そしてつぶした料理人。
それから、漁師の町をどのように守るかという話が加わる。
後継者不足、高齢化。


まさよの人柄が温かくて。

悪人はあまり出てこなかった。
というか、敵は自分の心の中にいるのである。


体幹を鍛えるとかよくいうが
心に体幹があるのなら鍛えなくてはと思うのである。






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nobuko fj
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