【４歳で虐待被害に気づいて大変な目に遭った話】追記

以前の記事で「幼稚園に入ったばかりの頃、自分が親に虐待されていること、そして他の子はそんなことをされていないことに気づいた（気づくきっかけがたまたまあった）。周りの人に助けてもらおうと思ったけど、自分の話なんてどうせ誰も聞いてくれないと思っていたし、年齢的にうまく説明する能力もなかった。だから怒りと悲しみを態度で表してSOSに気づいてもらおうとしたけど、その結果、幼稚園きっての問題児として先生達や保護者達から敵対視されただけだった」ということを書きました。

書いた後気がついたのですが、私がSOSを出す為にこのような行動に出たのは、もう一つの理由があったのかもしれません。

色々な不満があるからとヒステリーを起こして喚いて意味不明な言動をするのは、母がいつもやっていたことでした。そんな母を見ていたから、私はそれが不満を表現する唯一のやり方だと思って、言い換えれば他のやり方を知らなくて、母と同じように振舞っていたのかも知れません。

何かの問題について普通に会話をする親の姿を見ることなど、我が家では一切ありませんでした（父も母の味方をして私を悪い子扱いしていましたし、父自身もまともな会話が出来ない人でした）。そんな家で育った私に、普通に助けを求める方法など分かる訳がありません。

尤も、４歳の語彙力で普通に助けを求めたところで、理解してくれる大人がいるとも思えません。虐待の問題について理解がある大人自体非常に少ないでしょうから。特に当時は昭和でしたし。

せめて、一部の特別な人を除いて大人は虐待の問題を理解してくれないということだけでも私が分かっていればよかったのですが、幼稚園に入ったばかりの子に果たしてそこまで分かるものなんでしょうか。しかも私はとても辺鄙な所に住んでいて、幼稚園に入るまで親以外の人と接する機会があまりなかったのに、どこで世の中のことを知れというのでしょうか、まして幼児の知能で。

全部「私が悪い子だから」で片付けられて、物心ついたばかりの時期に周り中の大人から迫害されたこと、理解者に一人も出会えなかったことは、あの頃私の周りにいた大部分の大人より年齢が上になった今でも、深い心の傷になっています。