【労】を深ぼってみた
こんにちは。
養生担当“ のぶ ”こと千葉宣貴です。
当月も宜しくお願い申し上げます。
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先月は【疲】を深ぼってみました。
そこで今回はその流れで【労】を深ぼってみます。
(実は違うテーマですすめていましたがやり残した感があって……)
普段なにげなく使っている言葉にこそヒントがたくさんあって面白いなと。
勝手にハマってしまいました。
「前回の記事読んでないわ!」という方はそちらから読んでみてください。
⇩ 前回の記事はこちら ⇩
『労』の成り立ち
まずは成り立ちから。
旧字では『勞』で火(FIRE)がつかわれていました。
これは松明(たいまつ)を組み合わせた"かがり火"を象形したものです。
そして部首は『力』です。
これは"力強い腕"を象形したもの。
POWER・ENERGYをイメージしましょう。
それがFIRE!!!するのですからかなりの大事ですし、心身におおきな負荷がかかっているイメージが湧くでしょう。
POWER・ENERGYを燃やしてるのですから心身を”消耗”しているのです。
東洋医学の見方をすれば過度な気血津液の不足といえるでしょう。
①~③は心身の負荷がかかる意味合いで、一方④~⑧は心身の負荷にたいする尊敬や賞賛にちかい意味合いがあります。
なんか陰陽みたいで面白いですよね。
ところであなたは"勞"の一文字でどちらを連想しましたか?
労働や苦労など負荷がかかるイメージを連想した方は尊敬や賞賛を。
功労やいたわりなど尊敬や賞賛をイメージした方は、労働や苦労の両面の意味があることを覚えておきましょう。
"勞"は私たちに「バランスをとりなさい」と教えてくれるような漢字ですね。
心身にストレスをかけることと労る(いたわる)ことどちらもする。
まさに養生を語るうえでピッタリだと思います。
前回も紹介しましたが五勞を振り返ります。
五労
ある行動の"つづけすぎ"のせいでバランスが崩れ、偏ってしまった状態とイメージしましょう。
5つのパターンがあるので紹介しますね。
これらを臓腑に変換すると
⇩ こちらの記事も参考にしてみてください ⇩
"勞"は気血津液のバランスをとることなのでとにかく"ぱなし"をやめることがスタート。
施術の際も患者さんがどんな"ぱなし"の状態か考え改善することは、労る(いたわる)ことにもなるのでとても大切です。
具体例からみても"勞"の視点をもちいた施術は、ぱなし(ストレス)を解いたうえで、異なった適度で適切なストレスをかけています。
つまり養生と施術は"勞"の視点をとおすと上手にかけあわせて活用できます。
ホント便利!!
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