【若手ビジネスパーソン向け】私が実践している情報収集&活用方法
フォローいただいた後輩から、どうやって情報を集めているのですか?と問い合わせをいただき、この記事を書いてみた。
私が社会人になったばかりの20年前とは世界は違うものになった。当時を振り返り、ポケベル、PHS、OHP…おそらく読者のほとんどの人が馴染みのない言葉ではないだろうか。人間の適応力とは不思議なもので、これだけ劇的な変化があったにも関わらず、今では違和感を感じていない。
現代のビジネスパーソンにとって、氾濫する情報ソースからどうやって情報を集め、どのように活用するのかは一つのテーマではないだろうか。私が実践している実践的な情報収集&活用方法を紹介する。
1.情報収集するテーマを決める
2.収集する媒体や方法を決める
3.活用方法を決める
1.情報収集するテーマ(キーワード)を決める
私は以下の三つのテーマに分類している。
①ビジネスに関連したテーマ
単純にビジネスといっても多岐にわたる。よって、ここから解像度を上げてキーワードを抽出する。自分が属している業界(私の場合は医薬品業界)、担っている職種(私の場合はマーケティング、カルチャートランスフォーメーション)担当している製品(製品群を表現するワード)課題として感じているテーマ(私の場合はUX、デジタル)
②副業などのサイドビジネスに関連したテーマ
私自身、副業を開始したのは2022年からで初心者も同然であるため、”副業”や”サイドビジネス”というキーワードに”サラリーマン”や”地方(私の地元)”などのキーワードを組み合わせている。
③趣味、お金の勉強、出身地に関連するテーマ
趣味については言わずもがなだと思うが、お金については”NISA””投資”“アフィリエイト”など興味のある事柄でいいと思う。その他、私は出身が瀬戸内海の田舎であり関連する情報は気になるため”出身地”は不可欠だ。加えて最近は”行動経済学”がHot topicsでありこちらもキーワードになっている。
2.収集する媒体や方法を決める
以下が私のオススメである。
A)医薬品関連媒体(日刊薬業、RIS-FAX、ミクス)
医療業界に属している人には釈迦に説法ではあるが、一般的に業界で押さえておくべき情報が概ね網羅されている。ここの加えてマーケティングなどの専門職の場合は当局のホームページにアクセスすることが求められる。私はミクスを教科書的な役割かつ現在の業界のトレンドを抑える上で重宝している。読めばわかる内容ではあるが、普段見落としてる内容が網羅されていることが多い。
B)ニュース媒体(日経新聞電子版、NewsPicks、BBC、Markezine)
世の中にあるニュース媒体は数知れず、全てに目を通すことはできない。加えて契約するとなればコストも重なるため現実的ではない。あくまでメール配信サービスに登録して斜め読みすることがベースだ。個人的にNewsPicksはオススメだ。社会人として押さえておくべきニュースをピックアップしてくれている。加えてコメントしている人の意見は自分の理解を深めて立場をクリアにしてくれる。日経新聞については異論はないと思うが、電子版は過去の記事にもアクセスできとても便利だ。最近は10年前の日経新聞のイメージからポジティブな意味で変わっている(勉強になる)と感じる。
C)その他の媒体(学会、Facebookコミュニティ、Udemy)
自分の専門知識を高めるためには、学会やコミュニティへの参加をオススメする。私の場合、日本マーケティング学会、行動経済学会の会員となりトレンドとなる情報を収集している。加えて、FacebookなどのSNSでは特定のテーマを学ぶコミュニティが無数に存在しており本気になればいつでも学ぶことができる。最近はLinkdineからの情報収集も増えてきている。私は”マーケティング”や”プロボノ”などのコミュニティに参加している。加えて学びという観点においてUdemyは格安かつ動画視聴で学ぶことができるためオススメである。
D)専門家の知見(社内外の専門家とのネットワーク)
実はこれが最も精度の高い情報が得られるのではないかと思う。情報収集における一つの大きな課題はSo what?である。専門家の目を通して、「情報をどう解釈すればいいのか?」この目線が入った情報の貴重価値は高い。私はネットワークの価値を昔から重視しており、ネットワーキングのための活動に時間もお金も惜しまないようにしている。Cについてもネットワーキングという観点で言えば同じだ。よって、その筋の専門家とのコネクションを作り維持しておくことは人生にとってとても重要なのである。具体的に言えば、医学の教授やエキスパート、社内のマーケットアクセスや流通の専門家、AIやDXの専門家、マーケティングの著名人などなど。また、私は元来勉強すること(文字を読むこと)が得意ではない。よって”耳学問”ほど効果的&効率的なものはないと思っている。
D)RSS設定によるキーワード設定
我々がアクセスできる媒体は限られている。よって、Googleのサービスを活用してRSSでキーワード設定(上記でピックアップしたもの)しておく。毎日、配信されてくるため、ざっと目を通すには丁度良い。
3.活用方法を決める
情報をどう料理するのか?ここも一つの課題だろう。私自身もクリアカットな回答があるわけではないが、以下の手順で活用している。
【Step1】情報をピックアップする
情報を閲覧した際、「仕事」「プライベート」に分けている。例えば、”マーケティングのセグメンテーションに関する情報”の場合は、すぐに仕事活用できるかもしれないと考え、URLのリンクを会社のメールアドレスに送付する。その際、タイトルに「セグメンテーションをチームメンバーに共有」と入れてゴミ箱行きにならないようにする。また、半導体関連の情報があった場合は、株価にも影響するため「半導体×株価」とタイトルを入れ、プライベートアドレスにURLを送付する。
【Step2】活用できる情報に仕分けする
「仕事」については、業務時間内にメールを開き、活用方法を検討する。情報に触れたとき「使えるかも」と思っても、大半は活用できない。記事を読み進めて「使えないかも、と思った瞬間にゴミ箱行きでいい」と思う。一つ一つ情報に時間を取られないように意識している。
「プライベート」については、勤務時間終了後もしくは休日にゆっくり読むことにしている。未開封の状態にしておけば見落としはない。こちらも、
【Step3】活用する
最終的に活用できるところまで辿り着く情報の数は多くないというのが印象だ。無意識に自分の頭のCPUが制限しているのかもしれない。活かすことができた情報は自分にとって価値があり、思考や業務に影響することもある。さらに大切なことは、仕分けの段階で脱落した情報だ。頭の片隅に残っており、時間が経過した後、価値のある情報に格上げされるものもある。思い出したときには今持っている情報との掛け合わせで良いアイデアが生まれるという経験を多数積んできている。ちなみに、情報を送信する際”タイトル”を入れておくと容易に検索が可能になる。
最後に、私は情報収集および活用方法は”継続すること(いかにルーチンに組み込むのか?)に意味があると考えている。上述のように”情報は時と場合によって価値が変わる”のだ。私の場合、スキマ時間(通勤時間など)を情報に目を通す時間としており、日常の一部と化している。とはいえ、ルーチンを作ることは簡単ではない、かつ自分に合った方法があるはずである。私自身も現状が最善ではないため、Step by Stepで良い方法を探したいと思っている。
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