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呼吸ってすごい!
呼吸は意識しなくても自然にできるものですが、呼吸の良し悪しによって睡眠はもちろん、健康にも大きく影響します。
良い呼吸が、健康でパフォーマンスの良い状態に繋がるのです。もちろん、睡眠の質も良くなります(人体実験済み😊)
先日「息育指導士」の資格を取得しましたので、しばらく呼吸のシェアを続けたいと思います。
まず、呼吸が大切な理由を3つ説明します。
1. 生理学的理由
呼吸は生命を維持するための基本的な機能です。
酸素供給: 呼吸を通じて酸素を体内に取り込み、血液に送り届けます。酸素は細胞でエネルギーを生み出すために必要不可欠です(細胞呼吸)。
二酸化炭素の排出: 細胞で発生した二酸化炭素を体外に排出します。二酸化炭素が体内に溜まると血液が酸性化し、体に悪影響を及ぼします(酸塩基平衡の維持)。
自律神経の調整: 深い呼吸を行うと副交感神経が活性化し、リラックス状態を促します。逆に浅い呼吸では交感神経が優位になりやすく、ストレスや緊張を高めます。
実は、いわゆる睡眠時無呼吸症候群などに代表される呼吸の不具合により、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいっていないため、睡眠の質が落ちているのです。
2. 精神的理由
呼吸は心の安定に直接関わります。
リラクゼーション効果: ゆっくり深い呼吸をすることで、不安や緊張が和らぎます。瞑想やヨガで呼吸を重視するのはこの効果が大きいためです。
感情のコントロール: 怒りや悲しみといった感情が高ぶったとき、呼吸が浅く速くなりがちです。このとき深い呼吸を意識すると感情を落ち着かせることができます。
集中力向上: 呼吸に意識を向けることでマインドフルネス状態になり、集中力や注意力を高めます。
呼吸は横隔膜という筋肉を収縮させて行っているのですが、しっかり息を吐いて横隔膜をリラックスさせると精神的な安定につながります。寝つきや睡眠の質が良くなります。
3. 身体的理由
呼吸は1日2万回。全身の健康に影響を与えます。
血液循環の改善: 深い呼吸は横隔膜の動きを促し、血液やリンパの流れをスムーズにします。これにより疲労回復や免疫力向上に寄与します。
姿勢の改善: 正しい呼吸をすることで、体幹が安定し、良い姿勢を保ちやすくなります。逆に浅い胸式呼吸は姿勢の悪化を引き起こします。
痛みの緩和: 深呼吸をすることで、緊張した筋肉がほぐれ、痛みが和らぐことがあります(リラクゼーション効果)。
次回以降でまたシェアしますが最後に重要なこと。呼吸は呼吸でも「鼻呼吸」をすることが大切です。口呼吸では(寝てる間も含め常に)感染症や虫歯、いびきの原因、他様々な疾患にもつながってしまいます。