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限界効用逓減の法則を考えてみる。

会社員をしながら、副業でコーヒーをやっているおっくんです。

No Wave Coffeeというオンライン限定のコーヒーショップをやっています。


今回は昨日の話の続きをしてみたいと思います。


限界効用逓減の法則

昨日は、20代でできるだけ贅沢したり、いろんな経験をしておくと憧れみたいなものがなくなって、結果的にお金使わずに済むよねっていう話を書きました。

ぼくは7年前に世界一周をしているのですが、以前あった海外への憧れみたいなものはなくなり、今は特に用事がなければ海外に行きたいとは思っていません。

世界一周はまとめて回る分、交通費も浮きやすく、経済的にもお値打ちにたくさんの国に行くことができます。

そのあと海外に行かなくても満足していられるので、すごいお得だよねっていうことを書いています。


これは限界効用逓減(げんかいこうようていげん)の法則といって、一度経験したことに対しては、その本質的な価値は落ちるというもの。

ていげん、ってなんだよって感じなのですが、、、

この記事がわかりやすいかもしれません。

この記事では、お金持ちになるとお金の価値がどんどん下がっていくという話が書かれています。

別の角度から説明すると、最高においしいA5ランクの牛肉を初めて食べた時はその味に感動しますよね。

でも2日続けて食べると、それほど感動はないはず。

2回目の感動は、絶対に1回目には勝てない。これが限界効用逓減の法則です。


どれだけ素晴らしいものであっても、2回目、3回目、4回目と数を増やしていくと、だんだんその感動や価値は薄れていってしまうよねっていうこと。

海外に対するぼんやりとした憧れを持っていたぼくは、結果的に10カ国以上一度に回ったことによって、海外に行くことの価値がぼくのなかで下がりました。(もちろん、今でも行ったら行ったで楽しいですよ)


限界効用逓減の法則の破り方

限界効用逓減の法則があると、不利に働くこともあります。

たとえば飲食の実店舗を構えたとして、1度目は感動させられたとしても、2回目はそう簡単ではありません。

1回目で感動を味わってしまうと、その分期待値が上がるので、2回目の来店で満足させる難易度が上がります。


飲食店はリピーターが作れるかが鍵で、そのためには何度も足を運んでもらって、そのたびに満足して帰ってもらう必要があります。

いずれコーヒー屋さんをやろうと思っているときに、この法則があるとちょっとやっかいかもしれません。


今のうちから、この限界効用逓減の法則の破り方を考えてみます。

まずひとつあるのは、メニューの数を増やして体験の数を上げること。


ディズニーランドは、ちょうど1回では回れないくらいの広さにしているそう。

ただあまりに広すぎると今度は不満につながってしまうので、ギリギリ回れないくらいの広さに設計しているそうです。(すごいな)

そうすることで、もう1回行きたいという気持ちを呼び起こしているのですが、これをそのままコーヒーショップに応用すると

メニュー数を増やすことで、未体験の数を残しておくことができるかもしれません。


このコーヒーがめちゃくちゃ美味しかったから、今度来たときはほかのも試してみよう。とかがわかりやすいですよね。

カフェでも、このケーキがすごく美味しかったから、次来たときはこっちのケーキも試してみたいなあと思ってもらいながら帰ってもらうことが重要そうです。


もうひとつ方法を考えてみます。

もう一つは、意味のある場所になることだと思います。


限界効用逓減の法則で、2回目で経験した感動は、1回目には勝てないといったことを書きました。

ただこれを打ち破る方法もあります。

それが意味のある場所になるということ。

時間が経つと、なぜか価値が上がることがあるんです。


たとえば、小さいときに母親によく連れていってもらった公園があるとします。

小さいときには限界効用逓減の法則が働き、だんだんと価値が薄れていきます。

気づいたら日常になっているかもしれません。


一人暮らしするまで母親のありがたさに気づかないみたいに

物事が日常になると、途端に価値を感じづらくなってしまうのですが

時間が経つとそれがちょっと変わります。


大人になってから、子供ころよく遊んでいた公園に久々に行くと、途端に懐かしい気持ちになってじーんとくるものが出てきます。

ノスタルジーと言ったりすると思うのですが、その公園が意味のあるものに変わっているんですね。

そうなると、日常になっていたときよりも自分にとっての公園の価値がまた変わってきているはずです。

思い出に浸れるというのは、また別の角度からの価値なので、限界効用逓減の法則を破るのにはいいかもしれません。


飲食店でいうと、長くやるほどに意味が増してきて、価値が上がってくるのかもしれません。

ここのお店はあの人と来たなあとか、ですかね。


最後に

何かを売るときにその意味を変えるというのは、結構使える手法なので

今後も物を売るときには意識していきたいなあと思っています。

誰かの参考になったらうれしいです。

ではでは。

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tatsuki / NO WAVE COFFEE
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