結局いい会社ってなんなのか？

色々な業界を渡り歩いてきて今はweb界隈にいるわけですが、多くの会社でマネジメントの問題を見てきました。

人の問題で業績が振るわないと言う事象は、飲食業界や音楽業界にだってあるわけです。

何もwebやITに限った話じゃないんですね。

となると、結局のところ「いい会社」ってのはどんな会社になるのか。

色々な視点はあると思いますが、自分が思うことを幾つか書いてみようかと思います。

■出勤が苦じゃない会社

昔勤めてた会社の社長が言ってたことなんですが、最終的に出勤時間が苦じゃない会社を目指すとのことでした。

これは結構真理だと思っていて、毎日の鬱々とした出勤時間を明るく前向きに感じさせてくれる会社は、いい会社だと言えるんではないでしょうか。

仕事とはしんどいもの、お金を稼ぐのは大変なものという発想はありますが、その中でも仕事に前向きに取り組めれば、人生において大きなメリットとなりますね。

漠然としたはなしではありますが、全従業員が毎日会社に来るのが苦ではない、楽しいと思わせることを一つの目標としている会社はいい会社です。

■人間性レベルの線引きは幼稚園児を参考に

自分と合わない人、嫌いな人がいるのは当然ですが、その数が多かったり、管理職陣営に固まってたりすると、マネジメント的に問題のある会社が多いです。

その人たちの人間性を考えたときに、参考にすべきは一般的な幼稚園児の水準なんですよ。

例えば以下の様な項目。

1、人の目を見て話す
2、最後まで話しを聞く
3、離席する時は椅子をデスクにしまう
4、オフィス内を走らない

これらは幼稚園や保育園で習うことです。

残念ながら出来ていない人は、社会人以前に人間性のレベルが幼稚園児よりも低いということになってしまっています。

もし相手がそんなレベルだったら、こちらも気を揉む必要はありませんよね。まともに相手にする労力は他に回すべきです。

やはりいい会社とは、人間性がきちんとした人たちで構成されている会社ではないでしょうか。

少なくとも大多数の人が、一般常識を身に着けた上で働いている会社です。

■人間性で嫌われている上司がいない

業績も昇り調子で、従業員もモチベーション高く働けてる会社と言うのは、人間性が優れている管理者が多いです。

上に立つべき人の人間性に問題がなければ、マネジメント上も、問題点が少ない会社ということになりますね。

前回の記事でも書いたんですが、役職手当は「部下からの嫌われ代」だと思ってます。

指示を出し、みんなを取りまとめると言う行為自体は、必ず反発を招くものです。

そこに関してだけ部下から反論が出たり、意見が出るのはむしろ良いことなんですが、人間性に起因して反発や不満が噴出する上司は何かしら対処しないと、人がどんどん抜けていく要因になります。

改めると、業務に関して嫌われるのはいいが、人間性で嫌われる上司は問題ありとなります。

責任転嫁をしたり、セクハラやパワハラをするようでは信用は得られませんよね。仕事以前の問題になります。

この類の上司が少ない会社が、業務、業績共にうまく回っている印象です。

会社として適切な評価をくだせるフローを確立していないと、一時の結果だけで問題のある人が昇格することも。これは避けましょう。

人事や更に上の管理職の方は、その際に周囲の人の意見を尊重するなど、ほんとにその人が昇格する資格があるか。
その人を昇格させることで不満が噴出しないかを、ケアする必要があります。

■会社の規模に関わらず経営者が近しい距離にいる

代表取締役や社長と、コミュニケーションが取りやすい会社は、離職率が低いです。

上場企業規模になると難しいものですが、トップ自ら従業員に歩み寄る姿勢は大事ですね。

社会人は出社して毎日黙々働くだけだと、段々モチベーションが下がってきます。

誰しも承認欲求があるので、自分への期待や評価を定期的に知る事で、前向きに仕事に取り組んでくれます。

いい意味で刺激を得る事が出来るんですよ。

しかし、距離感を間違えたり、従業員に迎合しすぎると新たな問題も生むので、非常にバランスが重要になる領域のはなしでもあります。

企業サイドの立ち位置からしたら、うまく従業員と会社のトップとの距離をを縮めることは難易度が高いとは思いますが、実践する価値はあると思いますよ。

特に、今まさに離職率が高まっている企業では、即効性はあるといえます。

■個人的に思ういい会社のまとめ

ガーっと書いてみましたが、こうしてみると上に立つ人の意識に応じて、会社の良しあしも変わってくると感じます。

マネジメントなど専門的なことを盛り込むことも大事ですが、それ以前に人としての素養を一定水準以上に保っていないと、多くの従業員はついてこないのかもしれません。

今回書いた事柄を対処した上で、給料や福利厚生なども充実させていく。

総合的に全てが一定水準以上であれば、その会社は今後も伸びていくと思います。

ではでは！