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廃墟の記憶
廃墟って不思議な魅力があるな と、ずっと思っています
心霊スポットなどのイメージも強いですが、画像を調べてみると「気になる」という気持ちも同時にあります
以前、「希少」という日記で、制作側の都合や放送時期が古すぎるため、情報が残っていない映像作品が多く存在する という話を書いたのですが、
廃墟も、過去に営業、利用されていた という事実があるのに、年月の経過で使われなくなり、建物だけが残って、ずっとそこに存在する というのが興味深く、
何か利用目的があって作られた建物が、その利用目的が無くなってしまったことによって、今度は"廃墟"としての存在が強くなり、
そこから心霊スポットなどといった実際の記録とは違う情報が追加されていくのも不思議な現象だな と思います
そう思うと、使われなくなった建物の記憶を忘れないでいるというのは、大切なことのように思ったので、
地元の今は閉業した 日本海タワー という施設の思い出を書いてみようと思います
地元の新潟に、かつて展望台から、回転する新潟の景色を一望することが出来るタワーがあり、幼少期に時々家族と訪れていました
新潟にはもう一つ、レインボータワーという観光スポットもあり、こちらも今は解体されてしまったのですが、レインボータワーは一度も訪れたことがないので、個人的には日本海タワーの方が印象に残っています
ゆっくり回転する展望台からは海や街並みを見た覚えがありますし、タワーの中の売店でメロンソーダを飲んだことも覚えています
ドリンクの上には、アイスクリームがのっていて、ドラマの喫茶店に出てくるメニューみたいでした
そうした思い出がある中、閉業することが決まり、(通水施設としては引き続き使われている)当時のことは今もタイムカプセルのように頭の中に仕舞ってあります
廃墟になってしまった後は、どう記録が引き継がれていくか分からない
ふと気付いたときには「あそこには近づくな!!」と、いわくつきのスポットとして伝わっている可能性もある
そうした時に、使われなくなった建物の記憶って、すごく個人的な記憶だと思っていたけど、貴重な資料にもなりうることもある
だからこそ、より不思議だと感じるのです
同じ 廃墟 をテーマにした 「呼ぶ声」 という日記もよければ見てみてください
順としては、今回の日記 → 呼ぶ声 の流れで日記を書きました