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消えてゆくのになぜ

今回は、一部「死」をテーマに扱っています




消えてゆくのになぜ ただ忘れたくない思い出を増やすのだろう

星野源 - 光の跡 (2023)



こちらは星野源さんの「光の跡」という楽曲の歌詞です



「光の跡」は、星野源さんの死生観を感じることができる曲で、


この歌詞からも、 人はいつしか亡くなってしまうのに、それでも楽しいと思える思い出を積み重ねていくのはどうしてなんだろう? と、疑問を投げかけているように感じました


そう考えると 確かに と思います


生きていれば、必ず亡くなる時が来るし、亡くなった後のことは何一つ分からない


いつかは亡くなると分かったら、楽しいと思える記憶が増えるほど、悲しくなってしまうかもしれないのに


自分の創作を続けたり、読み返すこともできなくなると思うと、新しい創作を生み出すことも苦しくて、書けなくなってしまうかもしれないのに


それでも書き続ける自分が居たり、好きなものにハマって嬉しくなる瞬間を重ねていくのは、不思議なことだと思います


でも、"そのとき"を忘れてしまうほどに心が躍る瞬間があるというのは、すごく幸せなことだと感じます


YouTubeに投稿されているミュージシャンの動画に、よく、「○○さんと同じ時代に生まれることが出来て良かった」というコメントを見かけるのですが、
自分も色々な作品を見ていると、そう思える瞬間が何度もあります


良い作品に触れて、自然と笑みが零れるような、そうした気持ちを持ち続けるのも、とても大事なことなのだと思います


それとは別に、音楽や本は、作者や大切に読んでいた人が亡くなった後も、半永久的に残り続ける存在なのかもしれない と、最近ふと思って


今、家にぬいぐるみが沢山あるのですが、
それも(言い方は悪いですが)燃えたり、捨ててしまわない限りは、何十年もいっしょに居ることが出来るわけで、
その先には、持ち主が亡くなった後に、ぬいぐるみだけが残る という未来も考えられるのです


そう思うと、身近なものとして、自分の一生よりも長い年月を送ることになるかもしれない本やぬいぐるみに触れられるのも、結構すごいことなんじゃないか と感じます




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