【詞】期待は気体
期待は気体になるよ、今
獣の光る眼のような夜に
期待は気体になるよ、今
そして遠くに瞬く光を追っていくんだ
数えたのは、急勾配な過去の憂鬱の事
心の湖畔に浸透する煌びやかな水を求めている
数えたのは、雲間に見える灯火に似た夕暮れの事
心の湖畔、波打つ予感、波打つ予感
期待は気体になるよ、今
地面の影と影とだけ重なる遊びに耽る
期待は気体になるよ、今
どこか垢抜けない自分は
ネオンの表面を噛むような雨
知らない季節の記憶束ね
そのすべてを一つにまとめ
意味に輪郭を付けた
数えたのは、急勾配な過去の憂鬱の事
心の湖畔に浸透する煌びやかな水を求めている
数えたのは、雲間に見える灯火に似た夕暮れの事
心の湖畔、波打つ予感、波打つ予感
期待は気体
気体は期待
詩集"わたくし"から
"期待"と"気体"を合わせる
ある種のダジャレのようなことをしている詞ですね
"期待は気体"というのは、そのままで
淡く抱いていた期待が気体のようにふわっと
どこかに消えてしまった という意味だと思っています。
こちらも単体での投稿にあたり、文章が一部変わっています。
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