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農業機械について

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これから農業頑張ろう!という人に向けた情報。 オペレーターの目線で、メンテンナンスや、作業のコツなど機械関係の話を書いています。
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記事一覧

踏んだり蹴ったり、泥固まったり。

踏んだり蹴ったり、泥固まったり。

一週間ぐらい前に、こんな記事を書きました。

そして、早速クローラーが固まりました。

この日はトラクターで作業中、ぬかるみにハマり脱出困難な状況になりました。
そこで、近くにあった機械で救出に向かおうとしたのですが、動かない。
以前にも運搬台車で同様のことがあったので、よもや!と思い見てみると、クローラーの泥がガチガチに固まって動けない状態になっていました。
無理に動かそうとすると壊れます。

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トラクターのエンジンがかからない時のおまじない

トラクターのエンジンがかからない時のおまじない

寒い朝、トラクターのエンジンをかけようと思ってもなかなかかからず、セルを回し続けてバッテリーがだんだん弱くなり、エンジンがかからないことありませんか?
最新のトラクターならいざ知らず、中古や年式の古い物だとありがちですよね。
一般的にはチャージャーを繋いだり、救援車と繋いだりするでしょうが、
実はおまじないがあるんです。(笑)
それは、

3分間瞑想し、深呼吸をし、
思いっきり息を吸い込み、復活の

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寒い時には機械も固まる

寒い時には機械も固まる

寒い日には土も凍ります。
運搬台車などクローラータイプの機械はぬかるみに強い。
しかしこの時期、極寒のためクローラーに付着した泥が固まって、翌朝には動かなくなることがあります。
無理に動かそうとすると、壊れます。
ふところも寒くなります。
あせっても、汗が出るほどは暖かくなりません。
自然に従っていきましょう。

年末のメカ掃除

年末のメカ掃除

年末といえば大掃除だけど、機械の掃除もこの時期したいな。
普段見落としてしまう修繕箇所も、掃除をすると見つかるもの。
繁忙期になると業者さんもなかなか来てもらえないので、今のうちにチェックしておきたい。
来年もお世話になる機械ですから、一年の感謝を込めて綺麗にしよ。

クローラーは段差に恐怖する

クローラーは段差に恐怖する

水分の多い場所で威力を発揮するクローラー。
タイヤが地面を捉えているのは点ですが、クローラーの場合は面で捉えます。
そのため水分が多いぬかるみで沈みにくく、多くの農業機械で採用されています。

デメリットとしてはタイヤの場合旋回しやすく、スピードも出しやすいので機動力に優れているのに対して、クローラーは設置面を踏みにじる感じで旋回し、機動力に劣ります。
また、盲点なのは平坦な道から坂道に移行する場

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ナイフモアでジャングルを刈るとこうなった

ナイフモアでジャングルを刈るとこうなった

歩行型ナイフモアで、セイタカアワダチソウぐらいの大きくて硬い草が密集している場所を草刈りすると、刈り刃に草が巻き付くことがります。こうなってしまうと刈り刃が回転せず刈り取りできません。

この時何が起こっているかと言うと、
エンジン側の回転軸と駆動側の回転軸はベルトで繋がっており、エンジン側の回転軸は常に回転していて、クラッチを入れることで緩んでいたベルトのテンションが張られ、駆動側の軸に回転が伝

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マルチャーの土寄せが悪い時の対処法 補足

マルチャーの土寄せが悪い時の対処法 補足

マルチャーの土寄せが上手くいかない時は、後ろから原因を探した方が良い。

運転しながら後ろを見ると蛇行し、マルチが外れる原因となります。極力まっすぐ進むことに集中した方が良いです。トラブルが起きた時には現状維持をして、トラクターから降り、後ろ側から見て何が原因かを探ります。

トラクターの運転手はベテランや、知識、経験の豊富な人が多く、後ろの補助は外国人技能実習生や、若手のことが多いです。しかしマ

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マルチャーの土寄せが悪い時の対処法

マルチャーの土寄せが悪い時の対処法

農業機械にマルチャーという機械があります。畝をつくり、同時に防草や地温上昇を目 的としたマルチを設置していきます。非常に 便利なのですが、調整が意外と難しく感じま す。今回はマルチャーの土寄せが上手くいか ない時の対処法をお話しします。

そもそも水分を多く含んだ土では、ゴロゴロのベトベトで、土が上手くマルチの上に移動しません。それでもやむを得ずマルチ張りする場合は、土寄せのプレートとスポンジの距

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機械と自分の立ち位置

機械と自分の立ち位置

農業機械は使い勝手が良い反面、知らないと危険な事もあります。その一つとして今回は立ち位置について書きたいと思います。

まず、機械全般に言えることですが、"重い"と いう特徴があります。その重い機械を宙に浮 かせる、あるいは移動させるのですから、それに巻き込まれると大変です。そこで立ち位置は、作業機が落下や多動しても巻き込まれない位置となります。例えばトラクターの作業機であるロータリーを付け替える

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オペレーターの仕事は性格が出る

オペレーターの仕事は性格が出る

私は農業機械のオペレーターをすることが多いですが、他の人の前工程を担当する際に気をつけることは、後に続く人はどんなことを思って私の仕事を見るだろう。ということです。

作業工程が早い位置にあるとき、その影響は後工程に大きく影響します。例えば野菜を作るのに、耕すことをいい加減にすると、種をまく時に土をかぶせにくかったり、大根などの、根ものだと二股のものが増えたりといったことがおきます。

マニアック

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農的冬季の注意ポイント

農的冬季の注意ポイント

そろそろ冬に備えて気をつけておきたいポイントを書いておきます。

①トラクターのラジエーター水をチェック。
専用のラジエーター水を使っていれば大丈夫と思いますが、水道水を使っている場合は凍るので入れ替えが必要ですね。

②水抜き。
蛇口にホースをつけっぱなしにしていると、凍って使えません。
また、ポンプや動噴機など、水を扱う機械では凍結による膨張で、機械が破損します。ドレン抜きなどの対応しておきま

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トラクターの日常点検で見るところ

トラクターの日常点検で見るところ

昨日の記事、中古トラクターでは重要!運行前点検。
の補足的な内容ですが、トラクターでできる作業は色々あって、その一つに草刈りがあります。
モアーという作業機は、刃を高速回転させて草を刈るものです。その時の粉塵が空気の吸込口に詰まったり、そもそも伸びた草を刈るので、小さな種などが詰まったりします。これによってエンジンが十分に冷却されず、オーバーヒートする可能性があります。

詰まりを確認したらエアブ

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中古トラクターでは重要!運行前点検

中古トラクターでは重要!運行前点検

私がトラクターに乗る時、必ずチェックしているのが、ラジエーター水とエンジンオイル。これが無いとエンジンがオーバーヒートして高額修理になってしまいます。
新しいトラクターの場合それほど気にすることは無いですが、古い機械になるとホースが劣化して漏れていたり、何かに接触した時の傷口が広がったりと、予期せぬトラブルが起こります。

ラジエーター水とエンジンオイルを見ることで、他のパーツにも目が行き、不具合

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