ナチュラルしん

多様性と自然との調和を重視するナチュラリスト。 有機栽培に取り組む企業に10年以上在籍…

ナチュラルしん

多様性と自然との調和を重視するナチュラリスト。 有機栽培に取り組む企業に10年以上在籍し、農場の責任者を務めてきました。 環境に配慮した農業の実践を通じて、より豊かな生活の在り方を模索しています。 日々の中で、私の想いや発見をシェアしていきます。

マガジン

  • 心の中【エッセイ】

    私の思うこと。心の中を垣間見るマガジン

  • 農業機械について

    これから農業頑張ろう!という人に向けた情報。 オペレーターの目線で、メンテンナンスや、作業のコツなど機械関係の話を書いています。

  • 農的マインド

    農的な事に関して考えたこと、思うこと

  • 有機農業について

    有機JASにおける生産工程管理者の立場から見たあれこれ。

  • 新規就農者のためのマガジン

    新規就農にあたり、参考になりそうなことを書いていきます。

最近の記事

潜在意識を見える化するノート

毎日ではないものの、A4ノートに1ページ程度のテーマに沿った考えを書いている。バレットジャーナルに近いと思うが、箇条書きにこだわることもなく自由な発想で自由に書いている。それは自分の考えをまとめるためでもあり、気づきを得るためでもあり、表現力やコミュニケーション能力を向上させるためでもある。 ふとノートを開いて、見開きのページを見渡していて気づいたのだが、私の場合、最初の10行程度は文章が長くなりがちでノートの端までびっちり埋まって二行程度の一文になっている。一方それ以降の

    • マルチャーの土寄せが悪い時の対処法 補足

      マルチャーの土寄せが上手くいかない時は、後ろから原因を探した方が良い。 運転しながら後ろを見ると蛇行し、マルチが外れる原因となります。極力まっすぐ進むことに集中した方が良いです。トラブルが起きた時には現状維持をして、トラクターから降り、後ろ側から見て何が原因かを探ります。 トラクターの運転手はベテランや、知識、経験の豊富な人が多く、後ろの補助は外国人技能実習生や、若手のことが多いです。しかしマルチャーの仕組を理解している人が、一時的にでも後ろでチェックをすると、問題解決が

      • マルチャーの土寄せが悪い時の対処法

        農業機械にマルチャーという機械があります。畝をつくり、同時に防草や地温上昇を目 的としたマルチを設置していきます。非常に 便利なのですが、調整が意外と難しく感じま す。今回はマルチャーの土寄せが上手くいか ない時の対処法をお話しします。 そもそも水分を多く含んだ土では、ゴロゴロのベトベトで、土が上手くマルチの上に移動しません。それでもやむを得ずマルチ張りする場合は、土寄せのプレートとスポンジの距離をできるだけ離した方が、土のかたまりがつまりにくく、少しはましだと思います。が

        • 機械と自分の立ち位置

          農業機械は使い勝手が良い反面、知らないと危険な事もあります。その一つとして今回は立ち位置について書きたいと思います。 まず、機械全般に言えることですが、"重い"と いう特徴があります。その重い機械を宙に浮 かせる、あるいは移動させるのですから、それに巻き込まれると大変です。そこで立ち位置は、作業機が落下や多動しても巻き込まれない位置となります。例えばトラクターの作業機であるロータリーを付け替える時などは、ロータリーの下、及び昇降装置の上下に脚を置かないことです。 作業機の付

        潜在意識を見える化するノート

        マガジン

        • 心の中【エッセイ】
          12本
        • 農業機械について
          7本
        • 農的マインド
          16本
        • 有機農業について
          1本
        • 新規就農者のためのマガジン
          1本

        記事

          エネルギーについて思うこと

          もし電気が発明されていなかったら、現代の 生活はどうなっていただろう。 かつては蒸気機関があり、巨大な鉄の塊を動かしていた。そう言った電気に代わるエネルギー変換技術を発展させたのではないだろうか。そもそも電気は火力、水力、風力など自然の中からエネルギーを取り出し、使い易いカタチに変化させたもの。エネルギー自体はすでに自然界にあり、その使い方 、扱い方が重要だろう。 昔は電気がなくても生活は成り立っていた。すでに電気のある生活を経験している私たちは、以前の生活を不便と感じる

          エネルギーについて思うこと

          農と哲学

          以前「どうして農業やってるんですか?」と聞かれたことがある。会話の流れから、就農するきっかけというより今でも続けている理由に近い質問だったと記憶している。質問者からすれば体力的にもきつく、その割に儲からないというイメージから不思議に思ったのかもしれない。その時私は上手く答えられなかった。 以前の記事でも少し触れたが、農業を続けている理由はいくつかある。自分が野菜を育てたという達成感もある。美味しいものが食べられる喜びもある。食べてもらって誰かが喜んでくれる、そんな幸せもある

          動物や植物の声を聴く

          私は数年前から西洋占星術に興味を持ち始め、自分を深く探求するツールとして活用しています。最近では動物や植物にも適用できるのではないかと思うようになりました。 占星術は古くからあり、農業にも利用されたと聞きます。今でも月の満ち欠けに合わせて種をまく方法がありますし、かつてはもっと高度に占星術を用いたと考えられます。 しかし、私の興味は栽培技術ではなく、その個体がどの様な性格に生まれ、どの様な特徴があるのかです。 現在の日本では、多くの種が品種改良されたF1品種であり、業とし

          動物や植物の声を聴く

          ガッサガサの指をペトペト歩くカタツムリ

          車で畑の周りを走っていた時のこと。 ピョンと飛び出た草が一本あったので、何気なくプチッと引き千切りました。すると何やら指先に違和感が…何かついてる。ただのゴミかと思ったのもつかの間、動いた!!何かモゾモゾしてる。眼に力を込めてよく見ると、小さなカタツムリがいるではありませんか! いまだかつてこれ程小さなカタツムリを見たことがなかった私は、「もしかして新種!?」などと思い、調べてみるとカタツムリの子供は2ミリぐらいで、殻も成長と共に大きくなるらしい。 まあ、そうだろうとは思

          ガッサガサの指をペトペト歩くカタツムリ

          育苗の水管理、葉先の水玉が語るもの

          育苗をしていると、葉先に綺麗な水玉が付いていることに気づきます。 これは、土の中の水分が多く、吸い上げた余分な水を葉先から出していると聞いた ことがあります。 たしかに、その時は土に含まれる水分が多そうに思いますが、日中晴れて乾燥が 進むと、夕方にはカラカラに乾いていることもあります。特にトレーで、苗の一つ一つが 区分けされている場合、空気にふれる面積が増え、乾き易くなります。 先入観や思い込みに惑わされることなく、常に観察するのは大事ですね。

          育苗の水管理、葉先の水玉が語るもの

          自然と一体化するための独り言

          畑仕事をしていると、独り言が多くなる。 誰かと一緒に作業をしていれば別だが、自然の中で一人でいると、心と自然が一体化して内に留めていた思いが外に溶け出てくる。 ある種の瞑想状態かもしれないが、言葉を持たない存在との会話が始まる。 「おはよう。今日は良い天気だね。水は十分あるかい?」 植物に対する問いかけでもあり、自分に対する問いかけてでもあるのだ。 声に出さずに考えるだけでは、周国の環境と同調できず、 周りと切り離された状態にあり、得られる情報も薄いと感じる。 また、植

          自然と一体化するための独り言

          働く菌や微生物

          土には微生物や菌がたくさんいます。目に見えないだけで、生きて存在しているんですね。 微生物にも空気を好む者や好まない者という様に特徴があります。畑に残査をドカッと捨てると、その部分は乾燥しにくくなり、 水分が多くなります。従って、その環境を好む菌や微生物が増えます。 この菌や微生物の多い場所に野菜を植えると、植物の根は水も必要ですが、空気も必要とするので、彼らとの相性は悪く生育に影響が出るでしょう。残査を、均一になる様畑に返せば、植物と菌や微生物のバランスが良くなるでしょう

          新しい出会いを求めて

          数日前からウグイスが鳴き始めました。 ヒョッヘ、ヒョッヘと鳴く声は本当にウグイスかと思う程ですが、ひたすらに練習して美しい鳴き声になるんですね。 人もまた同じで、初めから上手くいくことはまずないでしょう。そんなときに懸命に努力するのもいいですが、仲間と笑いながら成長していけたらいいですよね。下手なことを、不器用なことを、失敗したことを嘲笑う人ではなく、一緒に笑いあってくれる仲間。そんな友を探しに出かけよう。

          新しい出会いを求めて

          言語能力向上のために

          どんな職業の人であれ、伝えるという能力は欠かせません。状況を伝えたり、情報を伝えたり、目に見えないものを表現するのは難しいものです。形あるものでさえ相手に正確に伝えるのは難しいと感じます。自分で納得のいく言葉で表現できても、相手が誤解をすることはよくあります。 この数百文字しかない記事を書くのでさえ、何度読み返し修正を加えたことでしょう。一重に練習あるのみですね。 幸い今の私の記事はほとんど読者がいないので、心置きなく幼い文章をネットという大きなキャンバスに書くことが出来ます

          言語能力向上のために

          見守る温かさ

          私は動物と一緒に暮らしていますが、ふと思う事があります。一緒の空間にいても、私がスマホを見ていたり本を読んでいたりすると、彼らはつまらなそうにこちらを眺めています。何もせず声を掛けて意識を彼らに向けるだけでも、不思議とテンションが上がり、嬉しそうにかけ回ったりします。きっと一緒にいて、見てくれているだけでも嬉しいんでしょうね。 思えば自分にも思い当たる節があります。 幼い頃、おばあちゃんの家に行き、遊んでもらった記憶。しかし今思い返すとおばあちゃんは何かをして一緒に遊んでい

          路面に雪が積っていなくても、畑は真っ白ってことありますよね。 そんな時は、とりあえず畑の様子だけは見に行っとけ。ってことなのかな。 春のプランニングをリアルに描こ。

          路面に雪が積っていなくても、畑は真っ白ってことありますよね。 そんな時は、とりあえず畑の様子だけは見に行っとけ。ってことなのかな。 春のプランニングをリアルに描こ。

          有機栽培で使用可能な農薬があるが・・・

          有機栽培でも使用可能な農薬は存在します。それはネットで検索をすれば詳しく説明してくれていると思いますので今回は省きます。 ポイントは使うタイミングが限られることです。 病害虫の発生が毎年この時期に発生するから予防的に薬剤を使う。というのは、使用可能な薬剤でもダメらしいです。私は使用していませんが、検査員の方に聞きました。 ではいつならいいかというと、病害虫の発生が確認され、手を尽くした(耕種的防除など)がこのまま放置しておくと重大な被害が想定される状況で、使用が認められるそう

          有機栽培で使用可能な農薬があるが・・・