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農と哲学

以前「どうして農業やってるんですか?」と聞かれたことがある。会話の流れから、就農するきっかけというより今でも続けている理由に近い質問だったと記憶している。質問者からすれば体力的にもきつく、その割に儲からないというイメージから不思議に思ったのかもしれない。その時私は上手く答えられなかった。

以前の記事でも少し触れたが、農業を続けている理由はいくつかある。自分が野菜を育てたという達成感もある。美味しいものが食べられる喜びもある。食べてもらって誰かが喜んでくれる、そんな幸せもある。

そして最近気づいたもう一つの理由は、農を通して哲学を追求していることだ。自然に触れていると色んなことを考え、感じる事ができる。
例えば、命。動物植物問わず多くの命がそこにはあって、いただくこと、あやめること、育てること、見守ること、それらの関わりがそこにある。すると自然と自らの命や役割、幸せとはなにか、今なすべき事は?。そういった哲学的な領域に踏み入ることになる。それが私を引き付ける。
だから私が書くnoteの記事は技術的なノウハウよりも、心に関する記事が多くなるのだろう。

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