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サシで飲みながら話を聴きたい

子供の送迎するとき、
ちょうど、ジョージアのラジオCMが
カーステレオから流れてきた。

直進した先はちょうど
信号が青から黄色、赤になった。
4歳の三男に、
「赤は止まります。
 青になったら進むからね」と
一人事の様に話しかけ、
私はラジオに耳を傾けた。

登場人物は男性二人。
一人は50代くらいの声。
もう一人は30代くらい、
若者の声だ。

食器の音や、ざわざわと話す声。
舞台は居酒屋。
男性たちは同じ職場の
上司と部下といった関係のようだ。

会話の内容から、二人が退社後に
居酒屋で「最近どうなの」的な
話をしているのはわかる。

更に、上司は野球観戦が好きで
部下はネットゲームが好き。

それぞれの会話のやり取りが
車内のステレオから流れてくる。

彼らは仕事の内容を
野球の用語を交えて話し、
部下はネットゲームの言葉を使って話している。

2人が同じことについて
話しているはずなのに、
全く違う方向を見ながら
お互いに話しているような。

気持ちのボールがそこかしこに
散らばっているのに、
それを拾わず、
自分の背中のかごから
ノールックで持ち球を投げ合っている。

そんな会話内容。

すると、CMの最後に種明かしが。

「この星のニンゲンは、どうやら
 自分の詳しい分野の言葉で会話をするらしい」
「このろくでもない、素晴らしき世界に
 ジョージア、ボス」

あのジョージアのCMか。
うまいこと切り取るな。

このCMは大げさでもなく、
多くの会話はだいたい、この通りだろう。


誰もが自然に自分の言葉で話すし、
それを聞いて、応答するとき、
相手も自分の言葉で話す。


でも、それだと会話にはなるけど
対話にはならないんだよな~。

ここに、傾聴の知識を持って、
相手の反応に応じて対話すれば、
相手の悩みをほぐしたり、
意欲を引き出すことは、
あれこれアドバイスしなくても可能だ。
(もちろんただただ
 言いたい事を言い合ったり
 愚痴をひたすら吐き出すのも大事です)

飲みにケーションのベースも
傾聴力なのかもしれない。

なんて、ラジオCMだから
時間にして30秒ほどだろうか。

たった、30秒ほどなんだけど、
聞いていて、すごくもどかしいぞ!と、
あぁ、もったいない!などと
いろいろ感じた30秒だった。

なんなら、私がCMの中の登場人物の
上司と、部下と、それぞれサシで飲みながら
話を聴きたいとすら思った。

そんなことを考えていると
信号が青になったと、
子供が教えてくれた。
アクセルを踏んで、右折する。


ゆっくり発進しながら、
私の頭の中では
「このCMの狙いは、
現代における傾聴力の必要性では?」などと
解釈した。
(同じものを聞いても解釈が違う人も居ます)


次の信号待ちをしながら、
あぁ、また、人の話が聴きたくなっている自分がいる。
そんな自分に気づいた。




今回の記事の基になったラジオCMを
聞いてもらいたかったけど、
ネットで検索したけど見つけられず…



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青木さかえ│となりのこーみぃさん│
お読みいただき、ありがとうございました。私が学んだことや失敗、気づきなどについて綴っています。等身大の様子をお届けしていていくことで、誰かの「私もやってみようかな」のサポートになれたら幸いです。こーみぃ、がんばれ!のサポートもとても嬉しいです。