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午前2時、ここは六本木.


先日、大学時代の友達と飲みに行った。

彼は大学一年生から仲が良い、親友ですごく頭のいい友人。


当日はどよーんとした空で、少し雨が降っていた。

集合時間まで少し時間があったので僕は一人コメダ珈琲に入店。


アイスオーレ(砂糖入り)を飲み、集合時間までゆっくりと過ごした。


そして集合時間になり親友と合流。


合流してすぐ僕たちは飲み屋を探していた。

親友が「新大久保に行きたい」と言ったので新宿から移動した。

時間はたっぷりあったので

下調べをせず、適当に入った路地の韓国料理屋に行ったり、鳥貴族に行ったり、日高屋でラーメン(390円くらい)を食べて時間を潰した。


(新大久保にある韓国料理屋さん大体美味しい)



終電はもうすぐだよ


親友と過ごした時間はあっという間に過ぎていった。

いつもより時間の流れが早く感じたのも事実。

それくらい充実して楽しかったという何よりの証拠じゃないか。


終電の時間が迫ってきたので、電車を調べていたら


ふと親友がボソッと僕に言った



「良かったらホテル泊まっていかない??」




僕はあまりの提案に戸惑った。


酔いすぎて、俺を女性と勘違いしてるのかな?と

(お持ち帰りチャレンジすんなよww)


聞くところによると、仕事の関係で職場近くのホテルを一部屋取っているみたい。


※彼の仕事はいつもリモートワークなんだけど、明日どうしても出社しなくてはいけないらしくオフィス近くのホテルに泊まるらしい)


「え、いいの!泊まるわ」(即答)


僕はお言葉に甘えてホテルに泊めさせてもらうことになった。


ホテルの近くにあるコンビニでレモンサワーを買い、僕は親友と共にシングルベットのある部屋へと戻った。



親友からの突然の告白


僕はファミマで買ったレモンサワー(350ml)を開ける。

キンキンに冷えた檸檬堂を喉にかちこむ。

(アルコール度数5%のやつがお気に入りー)


10秒の静寂が二人の間に流れ、


シングルベッドに横たわる親友が均衡を破った


「俺さ、失恋したんだよね」


僕はあまりに唐突な話だったので、どうリアクションしていいか分からなかった。

あまりにも突然のことだったので頭が回らない。
(アルコールも入ってたからねという言い訳と他責思考)

青天の霹靂とはまさにこのこと


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僕が驚いたのには理由がある

なぜなら今日会った時から今に至るまで、親友から一切そんな雰囲気を感じなかったから。

いつも通りの彼だった。いつもの親友だったのだ。

ふつう失恋した直後の人間って

やっぱり元気がなかったり、少し暗い表情をしていたり、相手のテンションについていけなかったり、口数が少なかったりする。。。

普通は悲壮感とか失望感が垣間見えるものだけど、彼からは一切そうした様子を感じなかった。

僕は親友のことを心からすごいと思った。

彼は強いなと。

(しかもよりによってフラれた側だったからね)


失恋した時の話とか、彼女さんの事を少し聞いた。


また会いましょう


僕の親友は少し変わっていて、
彼は悩みとかを他の人に打ち明けたりすることはない。

大学の仲の良い友人や中学校からの親友にもそうみたいで
自分で考えて、自分で解決していくスタイルなんだってさ

だから僕も今回初めてこの事を聞かされたのだ。

本人の気持ちを考えると、何て言ってあげたらいいのか分からなかったけどとにかく傾聴する姿勢を徹底した。

こういう時は余計なアドバイスはしないのが吉であると思う。

思いのほか、本人の中でも色々整理がついているみたいで
あまり感情的にならずにゆっくり、そして淡々と話してくれた。

直近の出来事で、あまり言いたくない話題なのに
僕に話してくれたことは素直に嬉しかったのだ。



ただ、人が失恋した話は何回聞いても辛いね。


感情を上手にコントロールし、自分が置かれた状況を受け入れる姿勢

もうすでに前を向いて、力強く進もうとしている親友は

いつもより輝いて見えた。普段の何倍にも。






また遊びましょう

次に会う時はお互い楽しい話ができることを願って.

(2022/4)









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