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あなたはあなたのやり方で!

わしの双極症が寛解して6年目…かな。
おそらくほとんど症状は出ていない。
正確に言えば出そうな気配を察知して行動を変えているってとこだろうか。
前にも綴った通りわしは躁転を徹底的に防ぐことから始めて、
どうにもならない冬季うつは無理にどうにかしようとせずに最終的に炭酸リチウム(リーマス)を抜いた。
これは長いこと躁転を防いでいたことで主治医と導き出した方法なのであまり一般的じゃないと思う。
というより当時は働けなくなっていたので外的ストレスがほぼ無かったとか、
本の編著に専念していたとか生活そのものが一般的じゃなかったことによる影響の方が大きいと思ってます。
強いて言うなら金銭面が親のすねかじりでカミさんのヒモ化していたのが申し訳ないことだろうか…
けれどやっていることの意義をきちんと説明した上で理解してくれたので小言を言われたりすることはなかったからセルフスティグマなのかもしれない。
2年ほどその生活が続いて去年の4月から今の職場で働いているので目下、恩返し中。
何ならこの先の人生はずっと恩返しでいいな…とさえ思っている。

ただ働いているといってもまだ週20時間を下回っている。
なのでハロワの障害者雇用なら制度のおかげで応募すらできなかった。
それでもたまたま運営しているピアサポートグループのおかげで今の職場に繋がって、
むちゃんこ寛容なおかげで微調整しながら無理なく働くペースを整えることができている。
今月からは少しフレックスというか固定勤務+自己裁量的な感じなので実務をこなしていれば勤務時間の縛りがなくなってますます働きやすくなってきた(その代わり自分を律する必要はあるけど)
たぶん線維筋痛症がなければもっと働けるのかもしれないけれどワークライフバランスを考えるとそこまで無理をしなくていいか…と考えている。
もちろんカミさんがいなければ成立しないので甲斐性なしと言われたらそれまでだけど、
カミさんが納得してるんだから周りの声なんてノイズに過ぎない。
そもそも無理をして働けなくなる方が困るわけです。

で、まぁ客観的に見たらレアケースなんだろうなと思う。
少なくともピアスタッフとして眠剤の残る体に鞭打ってボケーっと座ってるだけだった頃のわしなら羨む。
何ならやっかんでいると思う。
でもこの根底にあるのは答えが一つだと思っていた酷く狭い価値観のせいだと思う。
何と言うか…支援を受けていたり福祉の現場にいると、
リカバリーを画一的にしたいんだかそういうものだと思っている支援者がちらほらいたりするから、
わしもそういうものだと勘違いしていたような気がしてならない。
発症に至るプロセスから今に至るまで千差万別なのだからリカバリーの道のりも千差万別だと思うんだけどなぁ…

と、まぁ当たり前だけど詳細なわしの背景を知っている人のほうが圧倒的に少ないので、
ここ最近のわししか知らない人からたまに聞かれるのが「寛解のコツ」みたいなこと。
率直に言うと「ない」と思う。
身も蓋もない言い方だなと思うけど、
同じ疾患と言うよりは共通点が同じ疾患なだけで他はありとあらゆることが異なるからコツも何もないと思う。
仮にこれを読んでいるあなたがわしと同じことをしたとしても寛解する保証はないし悪化する可能性の方が高いかもしれない。
これはわしに限らず誰かの体験談は材料の一つであってレシピや設計図じゃない。
その材料をどう使うか、アレンジするかは自分で考えるしかないと思っています。
何だかドライに聞こえるかもしれないけれど、
残念ながら聞こえのいい言葉で惑わせる人が一定数いるのもあって、
自戒も込めてnoteではこのくらいの温度を保つことを心がけたいなと。
やはり文字はどうしても一方的になってしまうから全てのニュアンスや意図を伝えることは難しいし、あとから補足すると蛇足になりかねない。
あぁ実に難しい…。
いっそのことポッドキャストでも始めようかしら…なんてぼんやり考えたりもする。
文字を読むって体調に左右されたりするし
「ながら読み」するような内容でもないからなぁ…とか色々と考えるけどそもそもニーズがあるのか?って話ですね。はい。
わしがnoteを始めた理由は考えていることや感じたことをアウトプットすることなので、
最初は公開する以上、文字数や読みやすさなど気を配っていたけど、
読んでくれている方のことを考えていたらアウトプットじゃなくなってしまったから放棄しました。さーせん。

おっと…話がそれてしまった。さーせん。
どうもメンタルヘルスに耳目が集まると泥臭いエピソードよりキラキラしたエピソードというか寛解礼賛になりがちで対立の原因につながっている気がしてならない。
寛解したからってしんどさから解放されるわけじゃないので。
こういう時代だと生きることを諦めないだけでも尊いとさえ思う。
どう考えたってしんどいことが増えてるから。
なんか綺麗ごとみたいになってきちゃったな…
まぁ汚いよりはマシか。

ま…何やかんやありますが
「リカバリーには色んな道がある」
くらいで考えておいてもらえたらと思います。

あなたにはあなたの道があり、
わしにはわしの道がある。
だから歩み方もペースも他人に合わせなくていいと思うよってことさ!

ではでは…今日はこのへんで…
いつもお付き合いいただきありがとうございます。
台風に地震と落ち着かない日々ですがどうぞご自愛くださいませっ!

アディオース!

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